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月明かりの出会い

夜、城下町の小さな広場。

主人公が冒険の仲間を探していると、月明かりに照らされた少女が本を読んでいる。


セリナは顔を上げ、冷静に一言。


セリナ

「私はセリナよ……、あなたが噂の新米冒険者? ふん、頼りにならなそうね。

でも……まあ、放っておけないかしら。」


少し視線をそらして、髪を耳にかけながら小声で続ける。


セリナ(小声)

「……だって怪我でもされたら……気分悪いもの。」



そう。

僕は、、名前はなんでもいい。あんたとか、きみでいいよ。回復はしてくれるの?


セリナ

「はぁ? なにその甘えた考え……!

自分の身くらい自分で守りなさいよ。名前を名乗らないなんて本当に意味わからない!」


(そう言いながらも、ほんの少し声のトーンが柔らかくなる)


セリナ(小声)

「……でも、もし本当に怪我したら……わたしが治してあげるわ。

……別にあんたのためじゃなくて、仲間が減ったら困る



仲間はいままでいなかった?


セリナ

「なっ……! ち、違うわよ!」


(慌てて本をパタンと閉じ、視線を逸らす。けれど声が少し震えている)


セリナ(小声)

「……だって、ずっとひとりで旅をしてきたら……退屈になるでしょ。

……だから別に、あんたじゃなくてもよかったのよ。」


それじゃ行こうか。


セリナ

「……っ! ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」


(慌てて立ち上がり、本を抱えたまま追いかけてくる)


セリナ

「……べ、別に置いていかれるのが嫌とかじゃないから!

あんたが放っておいたら絶対どこかで転ぶと思っただけよ!」


(早口で言い訳しつつも、足取りはしっかりと主人公の隣に並んでいる




君は冒険者?


セリナ

「……そうね、一応“冒険者”よ。

でも、あんたが想像してるような剣を振り回すタイプじゃないわ。」


(本を軽く掲げて、少し得意げに微笑む)


セリナ

「わたしは知識と魔法で戦うの。

古い文献を読み解いたり、遺跡の仕掛けを解いたり──そういうのが得意。

……だから、あんたみたいな前に突っ込むだけのタイプとは違うの。・・・・一応剣ももっているけど、私は使うことはないとおもうわ。」


(言いながらも、ちらっと横目で見て)


セリナ(小声)

「……まあ、そういう無鉄砲なのが嫌いじゃないけど。




そう。

魔法はどんなのが使える?


セリナ

「わたしが得意なのは、回復と防御よ。

仲間を守るほうが性に合ってるから。」


(そう言いながら、指先に小さな光を灯して見せる。やわらかな光が夜の広場を照らす)


セリナ

「これは《ヒールライト》。軽い傷や疲労なら癒せるわ。

……でも、あんまり頼りすぎないでよね。魔力は無限じゃないんだから。」


(少し強がりを見せつつも、光を消すときにふっと微笑む)


セリナ(小声)

「……あんたが無茶しても、ちゃんと助けてあげるわよ。」




それなら助かるね。


セリナ

「だから・・・もういいわ。」


何かに観念したそうにセリナはふてくされながらもついてくる。


さらに探索を進めていく二人。図体が大きく、いかにも狂暴そうな緑の魔物を見つける。



オークか・・・・

セリナ…オークがいるよ。

君はどうしたい?



セリナ

「っ……オーク!? まったく、いきなり現れるなんて……!」


(少し身構え、本を握りしめながら一歩下がる)


セリナ

「わたしは前に出ないわよ。あんたが盾になりなさい。

その代わり、後ろから支援してあげる。」


(両手をかざし、魔力を集中させる。空気がピリッと震える)


セリナ

「《シールドバリア》--! 仲間を包む防御壁を展開することができるわ!」


(淡い光の壁が主人公を守るように広がる。その奥で、セリナの目が真剣に輝く)


セリナ(小声)

「……絶対に傷つけさせないんだから。」




そっか。 

そういって無防備に僕はオークに近づいていく。


セリナ

「ちょっ・・ちょっと・・まだ!!」


そしてオークの一振で僕の首がふっとんだ。

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