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トーニャとニャメリ

この婚約、なかったことに。……できませんよね?

作者:海伶
ある雨の日、俺は一人の少女に恋をした。

「私にはもう時間がないの……」

涙を零しながらそう呟く少女に、その時の俺は声をかけることさえもできなくて。

彼女に婚約を申し込むはずだったのに、蓋を開けてみれば別の人と婚約する羽目になってるし。

彼女に残された時間がない理由は何なのか。不治の病か、それとも別の理由があるのか。


妄想が得意な王子トーヤと猫好きな令嬢アメリの物語【出逢い編】
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