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沖縄攻略

小沢治三郎連合艦隊司令長官は陛下の言葉に未だに酔ってた。


嗚呼、我が帝國は神の国だったのだ!!

廃墟になってた我が国に真の神風が吹き、米軍大艦隊を潮岬沖に殲滅。

サイパンのB29も殲滅。


そして、、沈んだハズの大和に座乗し、俺は沖縄を取り戻しに行くのだ。

レイテに沈んだ武蔵、空母信濃、その他多数の沈没艦船が全て新鋭艦となり配下にある。

北方戦線にはアリソナ号や旧バコタマストの米軍戦艦を配備したと言うから大笑いだ。


ソ連は確実に日本に宣戦を布告する。

その睨みを効かすには旧式戦艦でも充分だろう。


まずは沖縄を解放し、臣民を自由にする。

米軍を全て殲滅するのだ!!


陛下やヤマダ様の話に依ると松代から出撃した機密の爆撃機が超高空から空襲し、

敵の飛行場、武器弾薬、食料を全て破壊すると言う。


そして潜水艦や護衛艦が輸送船を全て拿捕し、日本に回航すると言う。


敵さん、嘗ての我が飢島の再現に戸惑ってるだろうな!!


小沢はそう思いながら大和の艦橋から見下ろす海原に見とれてたのだ。

窓から吹き込むうしおの息吹も心地よい。


有賀艦長も伊藤中将も沖縄にたどり着けなかったが、これで彼等の無念も晴らせるだろう。

そして特攻で散った多くの勇士も・・・。


沖縄戦終結後にまさに天変地異。

神風が我が国に吹き。神の力で我が国は逆転したのだ。

この幸運を逃さず、敵を殲滅し、我が国の復興を試みよう。


小沢は気持ちを改め、電探や無電傍受班に伝令を頼む。


「小沢だ、敵の動向はどうなってる??」


「こちら電探レーダー指揮所、一切の動向はありません。」


「こちら無電指揮所、本国から受電アリ。〇〇基地から出撃した機密機。

無事任務達成セリ。住民は解放済なれど食料枯渇。

作戦開始時に輸送機にて指定の場所に食料を投下セヨ。」


「ウム、指令しかと受電セリと返電を頼む。」


「リョ、こちら無電指揮所。以後、通信傍受に入ります。」


通信は全てデヂタル通信なので暗号では無い。

傍受してもザザザと雑音にしか聞こえないのだ。


本国との通信を終え、艦隊は空母約20隻(信濃を主力とし、蒼龍、飛龍、赤城、加賀、

翔鶴、瑞鶴、大鳳と言った戦没した艦が勢ぞろい、他にも米軍空母を改造し、多くの空母を日本のモノにしてたのだ。)、

戦艦も大和、武蔵、陸奥、長門、土佐、榛名、金剛、伊勢、と言った懐かしい戦艦が・・。


艦隊は怒涛の波を蹴って沖縄を目指す。


敵は航空機を既に殲滅され反撃手段は小銃のみと言う。

だが住民に被害が出てはならぬ。


空母に搭載されてる烈風は爆弾を搭載せず、機銃弾弾倉を倍増させ、地上攻撃に特化して貰うのだ。


「小沢だ!!良いか、貴官等は沖縄の住民の命を守るのが仕事だ。

敵を見かけたら殲滅せよ。

捕虜は捕らぬ。

一応、機銃弾は倍増してるが、撃ち尽くしたら帰還し燃料、装弾を済ませ再び出撃せよ。」


厳しい命令だが、味方の解放と沖縄から米兵を全て駆逐するのが今回の作戦。

住民の住む部落には落下傘部隊が降下し、住民を守るそうだ。


これも陛下とヤマダ様のおかげ。

この幸運を生かすも殺すも我等が陛下の代理として敵を殲滅すればこそだ。


陛下は祖国を守る魔王になられると決意された。

なら我等皇軍も敵には悪魔となって敵を殲滅するのだ。

敵も我が国を無差別攻撃し帝都を廃墟にし、もしあと僅かでもヤマダ様の降臨が遅ければ。


広島長崎に原爆を投下され、多くの臣民が無残な姿を晒す事になったのだ。


敵を許すな!!白旗降伏は無視しろ!!


小沢は陛下以上の怒りを持って部下に叱咤し、彼等を見送ったのだ。


轟轟と轟く爆音と共に烈風は甲板から飛び立って往く!!




小沢治三郎が連合艦隊長官です。

実史では敗軍の将としてミジメな最後でしたが。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 戦艦も大和、武蔵、陸奥、長門、土佐、榛名、金剛、伊勢、と言った懐かしい戦艦が・・。 土佐→陸奥 でわ?
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