BATOL OF OKINAWA
無名戦士の日記より
我がオキナワ陸軍基地は未曾有の大騒ぎとなってた。
艦隊と通信が途絶し補給が途絶えたのだ。
(艦隊壊滅で輸送船狩りして全て日本が拿捕します。)
我が軍だけでも20万もの軍人、軍属を抱えてるのだ。
毎日、本国から膨大な補給があってこそだったのだが、艦隊がオリンピック作戦発動で出撃し、
その後全く通信途絶。
まさかとは思うが・・・JAPに負けたのか??
カミカゼでも負けなかった我が艦隊だぞ??
ヤマトも撃沈し、今や地球上最強の我がUSAの艦隊。
それが・・・負ける訳が無い・・・ハズだよな??
そんな事を考えてたら・・。
いきなり蒼空から爆弾の雨が我が基地に降り注ぐ。
それも的確に的を敵中させるみたいに、我が基地の急所を破壊するのだ。
でも敵は見えない。(´;ω;`)ウゥゥ
被害は弾火薬庫、食糧庫、燃料庫、武器庫。
そして航空機格納庫や掩体壕。
我が軍の急所を的確、確実に仕留めるのだ。
そして全て破壊され我が軍の戦力は手持ちの銃のみとなったのだ。
当然、捕虜や住民にも食料を補充出来なくなりクーデターが発生する。
何時もなら抑えられるのに、銃のみでは・・。
「長官、大変です。空襲で全てを喪失しました。」
「本国とも通信が取れぬのだ??いったいナニが起こってるのだ??」
(ネ申ジャミングで通信を途絶させました。)
艦隊も消え、輸送も途絶し沖縄は楽園から飢島となりつつあったのだ。
当然、住民も大騒ぎ・・なのだが・・。
「長官、住民が家に帰してくれ、農業、漁業で何とかするとか言ってます」
「・・ウム、構わぬ。我が軍だけでも精一杯、だが捕虜は逃がすなよ。
元々のオキナワ住民のみ解放せよ。」
そう言う事で沖縄戦終結後、初めて彼等は家に帰った。
モチロン沖縄戦で全て廃墟となってたのだが、それでも自分の家、土地と言うだけで彼等は泪を流し、土地を耕し、漁を行い、糧を得ようとするのだ。
飛行機が無くなってるので、元の住民が土地返せ!!と騒ぎ、飛行場を解放し田畑となる。
するとその地区には一切の空襲が無くなる。
追い出すと空襲再開。
さすがに米軍も余裕が無く、もう住民に構うな!と告げ港や湾岸地区近くの空港のみ維持。
軍も山間部よりは平地や港湾部の維持に努め、住民とは距離を置く事になった。
そこへ!!
日本軍が空襲(艦載機にて)を再開し奥地に居た米軍全てが海岸部に追いやられるのだ。
彼等には逃げ場が無くなった。
嘗ての沖縄県民の如く追い詰められてた。
それでも住民を人質に取らなかったのは軍人としての誇りがまだあったのだろう。
だが武器はM1ガーランドライフルのみ。
戦車も爆弾も燃料も食料も全てが尽きて来た。
空からは大型戦闘機が常時我等を機銃で追い詰め、時折爆撃をし、内陸に逃げる事を許さなかった。
そして最後の時が来た・・・。
あああああああああああ・・・。
眼前には旭日旗を掲げた戦艦が・・・。
我等に大型主砲を向けてる。
逃げる術は・・・。無いだろう。
あの世で知ったが他の海岸沿岸部に居た我が軍の兵士も多くの艦砲射撃を浴び、
塵も残せず逝ったと言う。
やがて戦艦は轟音を轟かせ我等に射撃開始。
オレは・・・。消えた。
ある米軍兵士の日記が発掘され、後にBATOL OF OKINAWAの名前で刊行される事になるのだ。
黄泉に消えた米軍無名戦士の日記より。
あっという間に終わります。
圧倒的破壊力と数の暴力があれば戦争にもならないですね。
内容は無名の兵士の日記とします。