敗北間近の日本
序章です。
大日本帝国は敗北も間近となってた。
時は昭和20年7月。
本土の大半は焼け野原となり艦艇は沈むか着底、もしくは重油枯渇で山肌に隠れ、
ひっそりと敵を見送るのみ。
満州の帝国陸軍は無傷ではあるが、精兵の大半が南方で戦死し、残ってるのはロートルばかり。
戦闘機部隊も沖縄陥落で反撃を止め、迎撃もせず本土決戦を控え息を潜めてた。
そんなある日の皇居・・。
「・・・大本営の言う事を信ずれば我が帝國は臣民全員で敵に挑まねばならぬ。
朕に力があれば闘いを止める事も出来ただろうが・・・。」
天皇は陸軍憲兵に睨まれ声を発する事も出来ず、祖国の滅びを眺めるしか無かった。
皇居周辺の帝都は殆どが廃墟となり臣民には配給も途絶え飢えてると聞く。
こんな状態で本土決戦・・・。
日本と言う国は来年は無いだろう。
何とか出来ぬか・・。
「出来るんじゃネ??」
ヘ????
「だから天ちゃん、アンタが力があれば出来るんじゃネ??」
「・・・そなたは???」
「あ、オイラはヤマダタロウ、神様からネ申力を貸与されてる神の下僕っス。
天ちゃん、アンタ次第だが力要る??要るなら相談に乗りまっせ。」
ヤマダタロウ、またも降臨である!!
既にオワコンの帝国に降臨してどうすんの??
「ヤマダ・・殿で良いのか??既に帝國は廃墟。
元気なのは憲兵や陸軍のみだが・・。」
「天ちゃん、アメさんはまだタマを持ってるのですぜ。
来月初旬には広島と長崎に原爆を投下。そして満州や北方領土にロ助の赤軍が侵入。
100年後も悔いが残りますよ。」
「・・・本当ですか??いや、今の現状でも最悪なのに更に追い打ちとは??」
「天ちゃん、アンタが力が無いから戦争を止めれない。まあ分かりますよ。
でも国民は今も空襲に怯え沖縄は地獄。怪我もせずに皇居で怯えてるだけでは天皇の仕事してるとは言えませんですぜ。
オイラが力を貸すから気力出して陸を潰し海軍を復興。
そしてアメを追い返しましょうよ!!」
「・・・出来るのですか??」
「天ちゃんがオイラを信じてくれるなら・・。」
「ヤマダ殿、頼む。朕に力を・・・。」
天皇は突如現れた神の使い、ヤマダタロウの手を握り泪を流し願った。
力を貸してくれ・・と・・・。
ヤマダタロウはニッコリと笑い、天皇の手を握り返し彼に神力を流し込むのだ・・。
天皇は一瞬でネ申力を理解し全身にフルパワーが漲るのを感じた。
ヤマダタロウは天皇を陸軍の脅威から守れる力を与え、帝國の復興と反撃を試みるのだ。
今回は本土決戦がモチーフです。
既にオワコンな日本が反撃するのを楽しみにしてくだしゃい。(;^ω^)