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コロナウイルス殲滅

ジユリ姉さん、大活躍。

須加総理の「ジュリ扇で一本国を救ってほしい」の発言に荒本議員は困惑した。

須加総理は本当にジュリ扇の力を知っているのか?、過大に評価しているのではないのか、不安がよぎった。しかし、ジュリアナ新党党首の荒本は須加総理の土下座をしてまでの、懇願の前に内閣府大臣特命担当政務官の職を受けることにした。

「お受けします。よろしくお願いします。」の言葉に須加総理は涙をうかべ、「ありがとう、あなたの力で、一本国を救ってください、この通りだ」と深く頭を下げた。

荒本議員は恐縮しながらも、総理の頭を上から見ると随分禿げているなと思いつつ、総理の頭を上げさせた。


荒本議員の入閣により、与党本気自民党はジュリアナ新党との連立を組むことになった。これに反発した一本気立憲党の幹野党首は、激しく反発した。新戦法として国会のトイレを占拠したのである。トイレを我慢できない女性議員は、非常口の隅に座りオシッコしたり、与党の猛者の男性議員はトイレを占拠する野党議員にオシツコを引っかけたり、噴飯ものの国会になった。対抗策として与党は、災害時に避難所で使う簡易ダンボールトイレを、各所に設置して、事無きを得た。しかし野党の立て篭もりはまだ続いている。


国会の混乱の中でも冷静な須加総理は、特命担当政務官の荒本大臣を呼び出し、特命コロナウィルス対策を命じた。須加総理は、いくらでも金は出す、具体的な対策を立ててほしいと、荒本政務官に命じた。

荒本政務官は、「総理、じつは、ジュリ扇を扇ぐと腰が痛いんです、右腕も張っていて、疲れが溜まっています」と答えた。

「わかつた、東都医大の医療チームと、オリンピック専属トレーナーを大臣のもとへ派遣しょう」と電話をとった。

「いいえ、いいえ、いつも行っているマッサージのもみりん(店名)の一時間3980円で、担当はマサエさんでいいんいです」

「ひかえめな人だ。浴が無い人だ。流石、私の見込んだ人だ。マサエさんは専属にしましょう」と総理は続けた。「早く体調を整えてください、荒本政務官には、武漢コロナウィルス担当をお願いしたい」

「私は、ウィルスの知識もないし、何もできませんよ」

「そんなことは無い、荒本政務官の、そのジュリ扇に期待しているのです。ワクチン接種は時間がかかります、直接的に対抗できるのは、そのジュリ扇です。もしジュリ扇で扇ぐことで、武漢コロナウィルスが、弱毒化ヘロヘロになったり、上手くしたら死滅するかもしれません、やってみてくれませんか」

「あああ、堅苦しい。やって見ましょう。総理、もう私の事を、ジュリ姉さんと呼んでください、ジュリアナ新党のメンバーで、計画を作ります。好きにやらせてもらいます。」

「お任せします」総理は深く頭を下げた。


ジュリ姉さんの暴走作戦が始まった。自衛隊、神社本庁、ジュリアナ新党(ジュリ姉さんと女子12名のバブリーダンス、ジュリ扇隊)のコラボで、全国47都道府県を回る計画が組まれた。

一日4か所、12日間で全国を回り切るツアーが始まった。

その内容は、各県の代表神社で、神事の武漢コロナウィルスの殲滅お祓いを行い、次にその神社でボディコン、ワンレン、ハイヒールのジュリ姉さんと12名のダンサーが、大音量のテクノミュージックでコロナ撲滅を祈願して、ジュリ扇を扇りまくり踊り狂うのである。一日4ステージ、12日間で北は北海道から南は沖縄まで、ジュリ扇で、扇ぎまくり、武漢コロナウィルスを殲滅するのである。不思議な事に、これが効果抜群、神事とジュリ扇狂乱踊りの後には、その地域の武漢コロナウィルスは消滅し、入院患者は急回復し、ベット上でバブリーダンスを踊り始めるやら、地域の保健所では、歓喜で踊り狂い、業務中にもかかわらず酒盛りを始めたり、歓楽街では、今までのうっぷん晴らしと、24時間営業を始めたり、えらい事になった。

自衛隊のヘリで移動するのですが、待ちわびた大観衆がマスクを片手に手を振って、涙を流して

「これで、助かった、ありがとう、一票入れるよ」とと言って大歓迎の嵐なのです。

一日が終わると疲れたジュリ姉さん一行は、専属のマッサージ師に揉まれて寝入ってしまうのです。

こうして、わずか12日間で、一本国はコロナ禍から解放されたのです。困っているのは、視聴率の取れなくなったワイトショーで、番組は次々無くなり、昼のサスペンス劇場に代わりました。

全国各地にデイスコブームが巻き起こり、踊り狂う若者が増えました。また、介護老人施設でも、ワンレン、ボディコン、のお婆さんが増え踊りまくっています。

政府はコロナ禍を脱して、一安心です。一本気立憲党の幹野幹事長も、野党ボデイコンの会を作りダンスの稽古に余念がありません。今日はジュリアナ新党のジュリ姉さんは、首相官邸で、長椅子に横になり、須加総理に、腰と腕を揉んでもらっています。 

                       続く。






まだまだ続くジユリア新党ブーム


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