愚かではない、バカなんです。
笑って読んでください、真面目に読まないでください。真意は伝わるはずです。
一本国には、国会がある。ここで国の政策方針、それに伴う法律が制定される。この国は二院制をとっている。議員は衆議院と参議院に分かれて審議され、その舞台は予算委員会であり一本国の頭脳明晰な兵たちが、鎬を削る場である。この日の議論は消費税増税の話である。
議長が質問者を呼んだ。「一本気立憲党、幹野君」
幹野議員 総理にお伺いします。消費税の増税は、ヘムトトパということですか?
議長 官房長官 浣腸君
官房長官 ご質問の意味が解りません。
幹野議員 ヘムトトパかどうか訊いているんですよ、答えられないのですか?
官房長官 質問の御主旨が理解できません。
幹野議員 話になりません。それでも官房長官ですか、議長、総理にお願いします。
議長 内閣総理大臣 須加君
内閣総理大臣 お答えします、先ほど官房長官の申し上げた通りで、それ以下でも以上もでもございません。
幹野議員 答えを、はぐらかさないでください。答えにくいようですね、何か不都合でもあるんですか。それでは質問を変えましょう、つまりヘムトトパですか。イエスかノーでお答えください。
内閣総理大臣 先ほどから申し上げている通りでございます。
議長速記を止めてください。質問時間の無駄です。誠意がない。
議長の周りに野党議員が、テレビカメラを睨みつけ手を振って集まって来た。
議長が小声で言った「ヘムトトパてどういう意味?」野党議員が笑って言った「私も分かりません、問題は答えない事なんですよ」議長が言った「ここは、議長一任でどう」野党議員は、仕方ない顔でテレビカメラを見て首を振りながら、自席に帰っていった。
議長 この件については、後程文書でお答えすることとします。
これを訊いて、議長を制止するように、内閣総理大臣の須加が手を上げた、
議長 内閣総理大臣 須加君
内閣総理大臣 幹野議員のおっしゃるヘムトトパとは理解できませんが、私から申し上げられるのは、スケキンと言う事でございます。
ヤジが飛んだ、「総理がキンとはなんだ、ヘイトだ。差別だ。」
議長 「静粛に、静粛に、お願いします。はい、幹野議員。」
幹野議員 ありがとうございます。意味は不明ですが、スケキンと言う前向きの言葉が出たので、この質問はこれぐらいにしておきます。時間がありませんので次の質問に、移ります。
続く。
読後感ゼロ、残るのは滑稽なナンセンスのみ。