魔法合戦にて・・・・
「よーい!スタート!」 「お母さま!お先に行かせてもらいますよ!ファイアーボール!」 「じゃあ私はウォーターウォール!」
バチバチバチ 「やっぱりそうくると思いましたよ!お母さま!じゃあこっちは」「雷の精霊よ、姿を現し、周囲に雷を。」 『イナズマセイク!』 「トレイル!いい魔法を使うわね。こっちは」 「土の精霊よ、壁を作り、全てを受け止めよ。」 『クリエイトウォール!」 キィィィィィィン 激しい轟音が周囲に鳴り響く。雷が周囲を焦がし、それを壁で全て受け止める。非常に凄い状況だ。周りの観客からは驚きの声が上がっている。 理由は簡単。なんたって若いトレイルが、あのフレイ。そう。母親と互角の勝負をしているからだ。 「なかなかいい腕しているじゃない。トレイル。でもね。私が本気を出したらどうなると思う?」 「僕が勝つ。」 「アッハハハ。確かに今の状況だとそうかもしれない。でもねトレイル。私は数々の魔法使いを倒してきてるのよ。これがどうゆうことかわかる?」 「僕が負けるとでも?」 「そう。負けるの。」 「じゃあ実際にやってみる?」
「別にいいけど。てかそのつもりだったし。じゃあ僕から行かせてもらっていい?」 「もちろん。お先にどうぞ。」 「じゃあやらせてもらうね。」 「この世の全ての精霊、神よ。たった一つの勝利のために力を貸してください。」 『ゴッド・オブ・フレイム!』 「ええ!?」
理由はこうだろう。子供がこの技を使えているのがすごいのであろう。元々この魔法は俺の元パーティー。アリス=フェーベルの開発した魔法だ。俺はその時、アリスに教えてもらったのだ。それを覚えていただけだ。この魔法は本来、賢者か、今回の世界で目指そうとしている魔道士のものなのだ。だからそのようなものにしか使えない魔法が俺みたいな子供が発動したのだ。そりゃ驚くのも無理はない。 「まさかトレイルがそんな魔法が使えるのね。もうお母さん降参だわ。」 「おぉーと!ここでフレイ様の降参発言!これにて、今回の試合はトレイル様の勝ちとなりました!」
凄いですね〜トレイルさんは。『この世の全ての精霊、神よ。たった一つの勝利のために力を貸してください。』ですって、まるで中二ゲフンゲフンこれ書いているのは自分だからね。じゃあ次回!