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8話 リッカはみんなのアイドルなのです。

どうも、8日目の清流丸です。

目の前のおばさん、どうやってヘアセットしてるんだろう。

あ、ネタになりそう。

こんな感じで書いてます。



「《開墾》」

『範囲を指定してください』

「んー、とりあえず10メートル四方で」

『完了しました』

「はえぇな」


謎の声との対話を終えると、指定した範囲は立派な畑になっていた。レベットには口うるさく手入れを怠るなと言われたが、ぶっちゃけ何もしなくても良さそうだ。


「あ、種買うの忘れた。んー......あいつ呼ぶか......」


あまり使いたくはない手だが、街まで行く面倒くささを考慮するとこちらの方が爪一つ分マシだ。


ポケットから出した笛を加え、空に向かって勢いよく吹いた。


ピィーッ「はいはいはーい!!!!!私!!!来ちゃいました!!!」ッッ!


「いやはえぇよ。お前笛吹く前にもう足出てたぞ?」

「たっはは!!アルトに会いたくてね!!」

「はぁ......まぁいいや、カリン、種持ってねぇか?」


目の前にいるのは、今は商業人として世界を飛び回って生計を立てている、カリンという女だ。こいつも元々同じパーティーで、魔法使いとして奮闘していた。余りにもテンションが高くうるさいのでよく食事に睡眠薬を盛って、戦場についてから起こした。割と何回も同じ手を使うのに、決して食事に気をつけようとしない。つまりアホなのだ。


「持ってるよ!!それよりねぇ!!リッカは!?リッカたん元気!?」

「あっ、カリンさん」


カリンはリッカに飛びつき強く抱擁する。リッカは若干苦しそうだが、反面少し嬉しそうでもある。久しぶりの再会に興奮しているのだろう。カリンはリッカのほっぺに沢山キスしていた。


「あぁ〜リッカたん〜っっ、チュっチュっ」

「も、もぅ......カリンさん、やめてください」

「うひひぃ〜、乙女同士のスキンシップに限界はないのだよ〜チューっ!」

「もういいだろカリン、リッカが汚れる」

「酷くない!?!?なに!!妬いてるのか!!アルトもチューして欲しいのか!!」

「あーもぅうるせぇ!いいから種をうってくれ!」

「分かったよーぅ。それが本業だし?売る分には構わないけど、家庭菜園でも始めるの?」

「そうだ。リッカに毎日街まで降りてもらうのは申し訳ないし、俺も暇だし」

「それは素晴らしいねっ!!じゃーとっておきのあげる!!」


そう言って彼女は乗ってきた杖にぶら下がるバッグをまさぐる。

「あった!」と声を上げ、手に丸いケースを持ってきた。


「このケースの中にある種は、指定したものなら何にでも育つ特殊な種なの!でも指定できる植物はアイテムのレベルによって増えるから、最初は少ないかなぁ」

「そんなアイテムあるのか?どこで入手したんだ、そんなの」

「入手というか、これは私が作ったの!なんか適当にこうなれー!ああなれー!って!」

「ほんっと才能だけは一丁前だよな」

「だっはは!!ありがとう!!!」

「それでいいのかお前は......」


褒めたつもりはないが、まぁ喜んでいるので良しとしよう。


「で、幾ら出そうか?」

「んー、別に売り物でもないし、あげるよ!」

「んなわけにはいかねぇよ。んー......そうだ、この種でできたもの使ってパーティーをしよう、そこに招待する」

「本当!!やったー!!」

「あぁ、パーティーできそうなら笛吹いて呼ぶから、またな」

「うん!!ありがとう!!それじゃーまたねっ!!」


カリンは手をちぎれんばかりに振り、大きな声で歌を歌いながら空中へと消えていった。


「騒がしい人ですね、相変わらず」

「だな。リッカ、よくほっぺ拭いとけよ」


微笑みあって一難を終えた。

お気づきかもだけど今大人気の「菜園チート系のお話」に触発されて書きました。

違います。

パクリじゃありません。

パロディです。

(めちゃめちゃ面白いです!!でも俺は女帝の威光にかかりたい!!)

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