6話 ミレア、そこ代われ。
日常の6日目です。
クッソ私事ですが、近頃好きな女性とディナーデートです。
そわそわして書かないかもです(保険かけ出す)
「ミ、ミレア......?」
「ミレアさん......?」
もしやばいスキルだったらどうしよう、少し不安になりながらミレアを見守る俺とリッカ。
しばらくの沈黙の後、急にミレアは椅子から立ち上がる。
「ない......」
「あ......?何がないんだ......?」
「ないのよ......」
ミレアは「ない、ここにもない」と言いながら辺りを探り回っていた。
その異様な光景に一抹の恐怖を覚え、魔法を解除させる呪文を唱えようかと考えた。
「な、何がないんだ......?」
恐る恐る聞いてみる。
リッカから固唾をのむ音がした、いや、俺からしたのかもしれない。
緊張漂う空気の中、ミレアは顔を上げると、急に両手でバンっと胸を押さえた。
「胸が......ないの......っ!」
俺は履いていた左足の靴をミレアの額に投げつけた。
へぶっ!と声を上げ、涙目でしょぼくれたミレアは、引き続き床を探し始める。
当然見つかるはずもない。
元々ないものを探したところで見つけれるはずがないだろう、というか胸だけ落ちてるとかどういうホラーなのか。
そんな考えるまでもない事すら気付かず探し回っている辺り、彼女は絶望的なポンコツ状態だ。
ほとんど魔法のせいだろうが、俺は2割くらいは素のポンコツがあるだろうとよんでいる。
ここで俺は妙案を思いつく。
幸い彼女はいつもの8割り増しでポンコツだ、つまり、俺にとっていい遊び相手となる。
「ミレア、お前の探しものだが、あれを見てみろ」
「ふぇ......?」
俺が指差した先には、ポンコツ化したミレアをよそに、ご飯の支度をしようとしていたリッカの胸があった。リッカは、ミレアの「胸がない」発言で呆れ、無視して台所へと向かっていたのだ。
「あいつの胸、明らかに大きいよな。実はな、あれミレアの胸をとってつけたからあんなに大きいんだ」
「な、何を言うんですか!?」
「さぁ、探し物のおっぱいならあいつが持っているぞ」
「おっぱい......私の......返せ〜!!」
「え、ちょっ、ちょっと.....いやぁっ!?」
ポンコツミレアが豊満なリッカの胸に飛びつき、奪い返さんと揉みしだいていた。
それを肴に俺はお茶を飲む。
「眼福眼福......」
まぁやっぱ貧乳はいじってこそですよな。