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第2話 怒りのレベット

サブタイトルとはなんぞや?


無事2日目、完遂。



「てめぇらなんべん言ったらわかるんだこのポンコツドクソヤロゥ!!」



唾を撒き散らしながら、年不相応な大声で荒々しく言った。



「相変わらず口悪りぃなクソジジイ!」

「うるせぇゴスロリババァ!!」

「んだとコルァ!テメェじじい!表でろ!」



俺を置いて、ボロボロの女とおっさんはヒートアップしていた。



「まぁまぁ落ち着けミレア。普通に俺らが悪いだろ。あとたった今家大破したからどこもかしこも表だぞ」



的確なツッコミを挟み、何とか場を鎮めようとするが、あまり効果は無かったようだ。



「ったく何度も何度も......!殺す気か!!お前らまた《叩いてかぶってじゃんけんぽん》したじゃろ!!」

「いや、だってほら、子供でもやるでしょ?」

「お前ら大人じゃろ!?しかもお前らただの大人じゃない!!



伝説の勇者と魔王じゃろうが!!」



〜〜〜〜〜


「関係ないだろクソジジイ!なんで勇者と魔王が遊んだらいけないんだよ!歯くそ!」


「子供ならええわい!その歯クソジジイも歯くそ見せながら微笑ましく見守るわい!じゃがお前らがやるとそうはいかんじゃろ!歯くそどころかあらゆるクソ漏らすわ!!」


「お前もう肛門ゆるゆるだから漏れてんだろ!おむつしてるの知ってんだぞジジイ!」


「それ関係ないじゃろ!恥ずかしいからやめて!?お願いっ。ってぇ!!!そうじゃのーて!!」


「騒がしいジジイだなぁ......」



そう言って俺は溜息を吐く。


このおっさんがミレアに向かってゴスロリババアと言っているのは、格好が黒を基調としたフリル満載のドレスを纏い、年齢が優に千を超えているからだ。


その反面、なぜか身長は小さく、面持ちも童顔だ。



「だいたいお前がしっかりせんといけんじゃろうに、アルト!」


「子供遊びに付き合ってたんだよ」


「どこの世界の子供が遊びで超新星爆発起こすんじゃ?あ??答えてみろあぁ???」


「ジジイ、口調変わってるぞ......」


「誰がお前らみたいな化け物共を住まわせてると思ってる!この山は私の所有地だぞ!?次やったら今度こそ追い出すからな!!」


「へいへい、レベットのおっさん」


「カッ!!」



レベットのジジイはぶつくさ文句を言いながら震える杖をつきつつ帰っていった。



「あ〜あ〜。あれマジの顔だったね」


「とか言いつつ、なんや感や優しいからなあのおっさん」


「んー、でもまた怒鳴り込まれたら面倒だしなぁ〜、かと言って他にすることないし......」



本来ここはダンジョンや魔王の存在する王道ファンタジー異世界。


だがあるとき現れた伝説の勇者により、最強と言われた魔王は遂に討伐され、今の平和な世界がある。


そして薄々お気づきだと思うが、その伝説の勇者が俺、アルトで、魔王が目の前にいる貧相な胸の女「ドガっ!」......で、ミレアという。



「あんた絶対今余計なこと考えてたでしょ」


「ごめんて......」



何でわかるんだよ......。


話は戻るが、俺たちは実際やる事がなさすぎて困っていた。


もちろん遊びの中で力の調節はできる、先ほど彼女が木片を投げつけてきたように。


だが、一割にも満たない力で争っても何も楽しくはない。


それでもやって見るのだが、いつの間にかヒートアップしてしまい、やがてマイハウスは更地と化してしまう。



「はぁ......あ、そう言えばリッカたんは?」


「まぁ大丈夫だろ、早々死なんぞあいつ、いや死んでほしくないけど」


「だったら暴れないでくださいよぉ......」



後方にある瓦礫の下から、非力な声が上がった。

さぁ来ますよ、次回、まったり僧侶「リッカ」参上!!

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