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Niconama Champion  作者:
2/2

Rangers

「俺を嵌めた組織の名、それは」

【pear】


『!?』

『なんだその組織』


驚きを隠せない視聴者。しかし


『お前まだ言い訳すんのか』

『あほくさ』


驚きは一瞬。すぐにその驚きは非難へと戻った。


「頼む。みんな俺を信用してくれ。絶対に白だということを証明してやる。」

「そして俺にみんなの力を貸してくれ。」


そう言って配信は終了。


掲示板、Twitter、YouTubeのコメント欄はやはり大荒れ。


『期待していいのか?』

『いーーや嘘だね』

『とにかく先を待つしかないだろ』


視聴者は今日の配信の意味をよく掴めないまま終わった。


ここから、加藤と組織の長い長い戦いが幕を開ける。


翌日、昨日の配信に至った経路を説明した。


「俺はあの一週間の間、自宅への嫌がらせをされたんだ。」

「リア凸とか殺害予告されるくらいならまいどのことなんだけど、ドアにスプレーを吹かれたり、ポストに変なビラが投函されていたり、手口は様々だった」


『ざまぁwwwww』

『伝えるのおっそwwwwwおっそwwwww』


嘲笑するようなコメントが流れる。

「その中から、組織の業務連絡みたいな書類が混ざってたんだ。組織のやつが沼で良かった。そこに組織の名前が入ってたんだ。」


『ドラマみたいだな』

『見たい』

『みせてくれ』


そうして加藤はその書類をTwitterに上げた。


「その書類に書かれている内容は2つ。ひとつは俺の嫌がらせグループの名前。そしてもう一つは―――


『なんだ』

『なになに』


そいつらが俺に対して苦い思い出がある奴らだったってことだ」


『わぁ!?』

『おもしろくなってきたなあ!?』


視聴者も興奮しているようだ。


「でも、こんな情報じゃ組織の全貌すら掴めやしない。そこでお前らの力が欲しいんだ。」


『やーめた』

『お前がやれよぉ!?』


「うるせぇ!こんなことあんま言いたくないけど、gmみてぇなお前ら視聴者一人一人の力が必要なんだ!」

「つべからニコ生、男子学生からジジイまで、北千住だの自衛隊だの幼女に手マソだの、誰1人かけることのないお前ら視聴者の力が欲しいんだ。協力してくれねぇか?頼む!お願いします!!」



『そこまで言うなら』

『透析も忘れんな』

『面白そうだからやんべ』


熱弁の甲斐あってか、多くの視聴者から賛同を得て、大量の味方を奪い返すことに成功。


「よし、あとはこのチームの名前を決めるだけだ」


『レジディアンズ』

『45組』

『ネ申義塾』


色んなチーム名が飛び交う中


「決めた!ねもうすレンジャーズにしよう」


『さっむ』

『gm』

『さむすぎる』


「うるせぇ!おめェらに文句言う権利なんかねぇよばーーーーーーか」


なにはともあれ、謎の組織に対抗するねもうすレンジャーズが発足した加藤純一サイド。



これに黙っちゃいられないのはもちろん謎の組織。

時同じくしてこちらも大人数のアンチ「梨民」、簡単な嘘に騙された頭の弱い「ツイ衛門」

を取り込み、アンチ活動の勢力を広げていた。そのせいか5chのID無しスレは一層アンチが増え、活気をましていた。


「めんどくさい事になったな」

「こうなったら個人情報ばらまこうかしら」

「だってあいつ奇声あげて騒いでるだけじゃんwwwww大っ嫌い」

「お前らあんなものに屈するな。こっちだって味方は大勢いる。絶対に……。」


…つづく


1話1話を短く、ハイペースに。

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