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Ⅶ
果たしてシャンタック鳥の数え方は一匹なのか一羽なのか、はたまた一頭なのでしょうか?
あれだけ降り続いた雪が、嘘のように青く澄んだ空で、比較的若いシャンタック鳥の一羽が水溜りで遊ぶ子供達を見ていました。このシャンタック鳥は子供達ととても仲が良く、「ミー」と呼ばれています。
ミーは暫く子供達の上を旋回すると、ゆっくりと多数の水溜りがある広場に降りていきました。
泥濘にはまる事なく上手く鴉の脚で着陸したミーに、子供達は一斉に集まります。
ミーの馬とも鴉とも解らない顔には嬉しさが見え隠れしています。
取りあえず、飛んでいる場合は「一羽」、地上に居れば「一体」、群なら「~頭」と便宜上はしておきます。