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Ⅵ
Ⅳの続き。
当分冬編です。
雪が溶けだした森の広場には、沢山の水溜りが出来ていました。
子供達は待ってましたとばかりに、寒さから身を守っていた洞窟から飛び出し、清く澄んだ冷たい水溜りで遊び始めます。
数週間前まで暖を取っていたカマクラはと云えば、雪が降り止み、陽光が照りだした数日後に崩れだし、今では黒ずみべとべとした雪山になっています。
空ではシャンタック鳥の一羽が子供達の様子を眺めていました。
かぼちゃのランタンは一人の子供の腕の中で笑っていました。
続きます。