表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
擬人化物語  作者: 黒揚羽
9/11

第7話 パーティをするようです『後編』

「さあどんどん食え!」


「わーい!いっただっきま~す!」


「少しは自重しろよ。」


「優生君も遠慮はいらんから食えよ!」


「はあ……」




ただ今20時、夏生宅にて食事中。委員長は親から許可がおりたらしく一緒にいる。そしてどうやら食事は夏生と春菜さんが作ってくれたようだ。


「さて……食べますか。」


「どうぞどうぞ、」


まずはこの若干焦げている卵焼きを


パクッ


「もぐも……この卵焼き春菜さんがつくったんですか?」


「あらら~違うわよ。作ったのは夏生よ?」


「そーよ!私だって少しは上手くなってるんだから!」


「ふーん……」




なぜこんなに旨い……ありえん。


「春菜さんに手伝ってもらったのか?」


「違うわよ!私1人で作ったのよ!」


「!?」


思わずこけてしまいそうだった


「あと夏生1人で作ったのはそこの唐揚げと天ぷらもそうね~。天ぷらはちょっと手伝ったけど」


「そうよ!」


「どや顔されても……」


「美味し~。ね、秋奈?」


「うん、いったい何があったんだろ?」


「……みんな私の事をどんな人と思ってるの?」


「「超料理が下手な女子」」


「ガクッ……」



ただまあ夏生の料理が旨いのは事実だ。特訓でもしたのか?


「繚輝さん、夏生が最近料理の特訓とかしてました?」


「いや、全然しらないなぁ。本当何があったんだろうか?」


「そうですか。」


「おかわり!」


「あらあら……雪ちゃんったらよく食べるわねぇ。」


「まだ3杯目だよー」


「食べすぎだろ。」


「だって美味しいんだもん!」


「おう、じゃんじゃん食えよ!よく食べてよく遊べ!」


「学べはどこに……」


「知らないなぁ~」


「マジスか……ってかよくあるお父さんが言う台詞ですね。」


「なんてこった。」


「あはは……」



―1時間後


「お腹いっぱいだよ~」


「げふ……もう食えねッス。」


「ごちそうさまでした。」


「ふ~食った食った。じゃ、片付けはしとくから少し休憩してお風呂に入っておいで。」


「え……いいんですか?」


「何いってるんだ、俺と優生の仲じゃないか!」


「じゃあお言葉に甘えますか。」


「とりあえず私たちが先にはいるわね。」


「おう。」



☆☆☆☆☆



―風呂場(途中まで夏生視点)



「おお~。」


「3人一緒に入るのは無理だから交代ごうたいではいるわよ。」


「わかってるって」



あれから30分程たち今はお風呂に雪ちゃんといいんちょといる。


「まずは体を洗いますか。」


「うんー!」


ゴシゴシ……


「しっかし雪ちゃんって綺麗な髪してるわよね?」


「確かに、しかも銀髪だし。」


「人間になる前は毛並みが白かったしね、その名残かな?」


「ふーん……」


さわっ


「にゃん!?」


さわさわさわ……


「ふにゃあ……耳と尻尾さわるの……やめてぇ……」


「すごい触り心地いいんだけど……」


「ふにゃ……もう……だめ……」


バタン


「え、ちょっと?雪?」


「……ふにゃぁん……」


「……気絶したみたい。」


「耳と尻尾は敏感なのね。とりあえず優生に知らせないと。」


「そだね、優生~!」


『なんだ~?』


「雪ちゃんが気を失っちゃった。」


『はあ!?』


「まあ耳と尻尾を触ってたら気絶したんだけどね……」


『マジかよ・・・で、どうしろと?』


「とりあえず雪ちゃん連れて帰って寝かせなさい。」


『わかったが・・・どうやって着替えさせたりさせる?』


「お母さんにやってもらえば?」


『その手があったか』


「話は聞きましたよ。優生君はちょっと向こうにいっててください。」


「うお!・・・びっくりしたあ。」


「そうかしら?まあ早く向こうにいっててください。」


「はーい。」


「どうした?」


「雪が気を失ったみたいです。」


「ええ!?」


「まあ頭を打ったとかじゃないみたいですから大丈夫でしょう。」


「なんだ……とりあえず大事にいたらなくてよかったな。」


「そうですね。」


「優生君終わりましたよ。早く家で寝かせてあげなさい。」


「わかりました。それじゃ、」


「おう、じゃな」



☆☆☆☆☆


「……ふにゃあ」


「何て声だしてんだ……」



今は2人乗りで帰宅中だ。月夜に舞う桜の花びらが美しいな……


「しばらくここで居たいが……こいつもいるしまたあとかな。」



―自宅


「ただいまー」


現在時刻は22時。とりあえず雪を新しいベッドに寝かせて俺は風呂に入るか。



シャー


「くあ……眠いな。はやく出よう。」


ガチャ



着替えると雪は寝息をたてて寝ていた。……ちょっと触ってみようかな


さわ……


「ふにゃ……にゃふん……」



改めて触るとめっちゃ触り心地いいな。次は尻尾を……


「むにゃ……優生?」


「っ!?な、なんだ?」


焦った、急に起きんなよ……


「あれ?私なんでここに?」


「入浴中に気を失ったらしくてな、夏生の母さんに頼んで着替えさせて帰らせてもらったんだ。」


「ふーん……じゃあ優生はさっき何をしてたの?」


「え!いやぁ……別に?」


「ふーん……まいっか、それより、今日は一緒に寝よ~」


「何故に?」


「だってせっかくベッドがきたんだもん。だから一緒に、ね?」


「いやいやいや、2人も入れるくらい……でかいな。」


今気づいたが寝室ギリのとこまでベッドがある。流石に狭いな…


「しょうがない、今回だけだからな。」


「やったー!じゃ、おやしみ~」


「ああ、おやすみ。」



明日はちょっと管理人さんに相談しようかな

さて、夏生の料理がどうなるのかねw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ