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擬人化物語  作者: 黒揚羽
7/11

第5話 転校…生?

「みなさん、おはよーございまぁす!」


「やけにハイテンションすね。」


「川澄君には言われたくないわね…まああんな娘がきたらテンションでも上がるかな」


「娘?誰か来るんですか?」


「ふふふ…よろこべ、男子達!なんと転校生が来たわよ!しかもかなりの美少女!!!」


「「「「「おおお!!!」」」」」


先生の発言を聞き野郎共は激しく喜び女子はそれを白い目で見ている。


かくいう俺も多少は気になってるのが正直な気持ちだ。


「やっべー、テンション上がってきたわ!」


「俺もだ!なあ優生?」


「ん?ああ、そうだな。」



嘘は言ってないはず


「さて…入ってきて。」



ガララ



さあ拝んでやろうじゃないです…か…


「優生~!やっぱりいたー!」


「あら、優生君知り合い?」


「知り合いというか…まあそんなとこです。」



男子女子共々から白い目で見られてるこの現状。なんか微かな殺気さえ感じるんだが……


「はじめまして!私雪って言います!仲良くしてね~」


ザワザワ…ザワザワ…


「なあ、あの娘って…」


「間違いない。昨日来てたあの娘だ。」


「まさか転校生とはなぁ。」



各々の意見を言ってるなか俺はあいつが来た理由を考えていた


「(なんであいつが…?確か家を出るときにはちゃんと家で待ってろっていってたよな…)」


「いや~。まさか理事長がこんなに可愛い娘をつれてくるとはね~」


「(理事長……まさかあの爺か!?)」


「席はそうね~…知り合いが近くの方がいいから優生君の隣ね。」


「やた♪」


「先生、異議があります。なんで隣なんですか?」


「だって上下と斜めは席が空いてないし、隣に誰もいないじゃん。」


「優生~!」


飛び付いてきたので軽く受けとめ素早く席に座らせる。


「「「おおー」」」


なんだそのおおーって、


「紹介も終わった事だし、さっそく授業を始めるわよ!」


「はあ…憂鬱。」


結局俺は男子達の殺気を含めた視線を受けながら昼休みまで過ごしていた


―昼休み 理事長室


「じじいぃぃぃ!!!」


バァン!


俺はドアが壊れる勢いで理事長室のドアをあけた


「ぬお!?……なんじゃ優生か」


「そうだ俺だ、ちと話がある。」


「話?なんじゃ?」


「なんであいつが学校に来てるかってことだ!ついでになんであいつの事をしっている!?」


「ふぉっふぉっふぉ、なんじゃそんなことか。」


「理由によっては…」


「あー、はいはい。あいつってのは雪ちゃんの事じゃろ?お前が住んでるアパートの管理人から聞いたんじゃよ。」


「管理人…か。それは分かったがなんで学校に連れてくる必要があった?」


「聞けばお前が学校に行ってるせいで雪ちゃんが寂しい思いをしてるって話ではないか。そこで雪ちゃんを学校に入学させれば友達と一緒にいれて寂しくないと思ったんじゃ。」


「…ふーん。」


「納得してくれたかの?」


「まあ一応…あ、ついでに家に新しいベッドか布団用意しておいてくれ。」


「なぜじゃ?」


「雪の寝る場所を確保するためだ。」


「ふむふむ。了解じゃ」


「ああ、用件はそれだけだ。じゃあな」


「まっ、まて優生!」


「何だよ?」


「あの娘とはなにか進展したのか?」


「…何いってんだ変態エロじじい。なんもねぇよ」「ひどい……しかし年頃の男女が同棲してるのに何もないじゃと…がっかりじゃ」


「しばくぞ、変態ドMエロじじい。」


「わしゃドMではない!」


「はいはい。じゃ、手配よろしく」


「あいあい」



さて…どうしようか…とりあえず教室に戻るか



―教室


「優生!あの娘と一緒に住んでるってマジか!?」


「は?」


教室に入ってそうそう見知らぬ男子に呼び捨てにされた挙げ句タメだと?スリッパのいろをみるかぎり1年だろこいつ。



「…質問の返答の前にとりあえず先輩にタメと呼び捨てはいい度胸じゃないか?」


こんなとこで先輩ぶる俺情けね


「え?あ、す、すいません!」


「はあ…別に謝らなくていいが…まあいいか。んで俺と誰が一緒に住んでるって?」


「あの娘っすよあの娘!」



見知らぬ男子Aが指差した先には男子女子から質問攻めをうけている雪の姿。



「ああ~あいつ?」


「あいつっす。さっき女子から聞いたんすけど先輩があの娘と一緒に住んでるってきいたんす!これってマジすか?」


っすっすうるせえな…しかしこの噂は事実だが否定したほうがよさそうだな…いずればれるだろうが


「嘘にきm」


「あ、優生!また帰ったら料理教えてね!」


「「「「「……………」」」」



そのばにいた全員が凍りついた。


「優生先輩…」


「優生…」


「優生さん…」


「あ、あはは…」


あーあ、死んだなこりゃ。

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