最終 話 死 か 。。 。 犠牲 か
すろおろした りんご と 水を 飲ませた 後
額や 頬を さわった。
・・・気がついた 様だ。
熱が 幸い 下がってきているのに 少し 苦しそう だ。
『 い・・・まな・・・・ら
話し合・・・い が 出来そう 』
「 一時 的に 効いただけなのに 焦らないで欲し い 」
薬が 前より 効かないん・・・だ 。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 放・・・って おか・・・な・・・かったの・・・か 』
「 こんな 状態 で ?! ; 」
『 放って・・・ても 死ぬ・・・ことは ないし
どうせ 良くなら・・・な い 』
呼吸が 乱れ はじめた 。
タオルを 絞って 頭の 上に 乗せる。
「 氷を すぐ !! ! 持ってくる 」
状態が へん・・・だ 。。 。
無駄だと 判っていても 医者を 呼んだ方が 良いの か
今は 言葉を 発する だけでも 無理が かかっている。
声も かすれていて 状態 が 本当に 良くない。
氷 枕 を 変えて 頬を 冷やしたり 脇の下を 冷ます。
体温計を 脇の下に 入れる。
鳴り終わって 確認すると 38 、8
また 39度 近くなっ た 。。 。
『 ・・・う このま・・・まに し・・・てお・・・て も 』
( もう このままにして おいても いい )
何を !! ! っ
考えていることは 分っているが 言ってしまう 言葉 だ。
片手を !! ! 強く 握り 気を 持たせ る。
! 握った瞬間 の 手まで 異常 な 熱さ だ。
返るか この世界で 暮らしたらいい。
また 40 度も 超えたら と 想う・・・と。
気が 気じゃない。
も、う、 と 一言 いい かけた とき
言葉のかわりに 呼吸で 途切れた。
『 う・・・も・・・・・・・・・・・・・・・・ 』
( もう 放って おいて もらって 自分の 世界で 死のう か と )
体温計を 脇の下に 入れる。
38 、7
1度 ・・・下がった。
袋だけ 額の 上の タオルから ・・・落ちている 。
『 ・・・戻り・・・たい・・・ 』 っ
自分の気持ちに !! ! 嘘は つけない
弱っているときは 特に 本音を ・・・出しやすい 。
今 、戻り、たいと 、ポロっと 苦しみながら こぼした。
元の世界へ 戻りたかったり 高熱から
解放 されたかった り すごく ・・・恐かったり
その 葛藤と 闘っている 最中なの だ。
・・・きっと 自分 に しか 見せられない 弱さ ・・・脆さ
私の事は 他者に しか 想っていないのだろ う 。。 。
葛藤のせいで その日から 体温が 狂い始め た。
朝方 40度に 戻ったと想って 心配していれ・・・ば
突然 38 度 代に ・・・下がったり
また 40度 に なったり
39、5 を 繰り返したり を するようになっ た。
いままで ほとんどが ・・・ずっと 40 度 だったのに
急激に 熱が 上がったり 下がったりを 繰り返す せい か
時々 寒がったり 暑がったりを 何度も 起こし始めた。
額から タオルが ・・・落ちる。
『 逝・・・き・・・たい・・・ 』 っ”。
今日は 40度 を 超して
呼吸も すごく ・・・荒い
氷を 買いに 行く 。。 。
呼吸の荒い状態を 放っておくほうが ・・・心配 だ。
家に戻ると 急いで 水まくら で 氷枕を 作った。
額に 直接 氷を 入れた 袋を 置いた。
脇の 近くに 濡れタオルを 当てる。
高熱が 出すぎていて 額を 触っても 手が
熱く感じなくなりそう・・・だ。
何 時間が 経っても 熱が 下がらな い 。。 。
呼吸の乱れは 落ち着いた が
目蓋は まだ 開かなかっ た。
くちを 水で 湿らせ る。
タオルを 絞り 左右の 頬に 交互 タオルを 当てた。
また 呼吸が 乱れて来 た 。
額に 手で 触れると 熱が だいぶ 下がってい・・・る。
数 分後 は 40度 に 戻り
間もなく 経つと また 熱は 下がり始め た。
氷を ・・・買いに 行かない と 。
立ち上がろう とした 瞬間 片手で 服を 掴まれ る。。 。
私は 額を 。。 。 触った。
熱は 上がっていなかった が
呼吸が ・・・荒い 。
洗面 器 の中で タオルを 濡らして
水を 絞り 頭の上に 乗せた。
服を 掴まれたので 出かけることを 今は やめた。
( !! !行かないで 欲し い )
また 急に 顔が 。。 。 紅い。
安心して 逆に 熱が 上がったのかもしれな い。
体温 計の 表示が 40度に 戻ると
呼吸の荒さ が なくな る。
脇の下を 冷ます。
氷枕を 変えた。
氷がなくても 凍る 枕は 助かる・・・が
溶けるのも 早かった 。。 。
落ち着いたようなら 氷を 買いに 行って
氷を 当てた い 。
お昼ごろ 熱が また 下がってきた・・・が
呼吸は 荒くなった。
熱の 高さ より 呼吸が くるしそうで 心配だ。
急に 寒がり 始めた。
水で 濡らした 濡れタオルに 変えるしかな い。
毛布を 布団の上へ かけると 今度は 暑がっ た。
後ろ頭に 凍った 枕 を 置いて 氷を 買いに 行く。
家に 帰ると 熱が 40 度 を 超してい・・・た。
呼吸も 乱れていて 本当に 良くない 状態だ。
置いたばかりの 氷の袋が タオルから 落ちた。
袋を 頭の上に 戻して 脇の 近くを 冷ます。
呼吸を 乱している 状態で 何かを 言う。
『 ・・・返らな・・・いと 』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。
片手を 強く 握る・・・と
そのまま 呼吸 が 止まったかのよう・・・に なる。
死なない って !! ! 云っていた はず・・・だ っ”。
《 ドク 》 っ”
今度は 私の 心臓に 1回 だけ 音が きこえた。
目蓋からは 雫が 溜まり 姿 自体が
ス・・・ っ と 消ぇてい く。。 。
自分とは 云え 私には それが ひと の 最期 の 様に 想え た。
もう一人の自分は この世界から ・・・消え
元の居た 世界へ ようやく 戻れたのだ 。
これで 高熱に 苦しまなくて よくなっ た 。。 。
初めて こころの 底から 安心 出来たせいだったのだろう か
今度は 私が 意識を 失う。
長いこと みていたから 看病 ・・・疲れ が 来たのかもしれな い。
張りつめていた 気持ちが 緩み
身体じゅうの ちから が 抜けていく 。。 。
熱に 浮かされながら
夢を 。。 。 見た
内容は なぜか いままで お世話を していた 自分に
介抱 される という ものだった。
実際には 分からない・・・が
同じように 私に つきっきりだったのだ。
「 自・・・分だっ・・・て 同じこ・・・と
言えな・・・ い・・・な 」
真逆の 状態で 額を 触られる 側 に なる。
・・・へんな 感じだ な 。。 。 熱の時 は 感 触 が
あのとき は 頭に 来ていたから
「 放ってお・・・いても い・・・い・・・よ 」
言われた事と 同じことを 言い放っ た。
放っておいて くれるのかと 想えば
額に 氷みず に 浸され 絞った タオルを 乗せられ る。
「 !! ! 」 っ
。
眠りに就くことが でき た。
次に めを 覚ますと 大量の 汗を 搔いて 身体 が !! ! 軽かっ た。
( 完 )