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扉の先は……

「扉ですか?ということはこの先はボスモンスターがいるということでしょうか?」


「はははっ、ボスモンスターですか、いいですね。その冒険者らしい反応、残念ながら違いますよ。」


「えっ、違うんですか?いつもの流れだったらここはボスモンスターが待っている部屋だと思ったのですが……」


「そうですね。私もあまり冒険者のことは分かりませんが、だいたいこういう扉がある部屋には普通はボスモンスターがいるものだと思うんですが、なぜだかこの遺跡はボスモンスターが存在しないんですね。それにモンスターもあまり出てこないので、こういうクエストや研修なんかにぴったりなんですよね。私がこの遺跡にまだ謎が残っていると思うのもそれが原因ですね。どこかに隠し部屋があってそこにボスモンスターがいるんだとしたらそんな探究心が満たされることはないじゃないですか?そうは思いませんか?カイくん。」


おぉー、やっぱり自分の好きなことに酔いしれているジョージさんは普通の時と比べて大分キャラが変わるなー。でも、それだけ探究心を刺激されているってことだな。


「そうですね。確かにそっちの方が面白いですよね。僕もそういうの興奮します。」


「ふふっ、そうでしょう。そうでしょう。興奮するでしょ。まー。一旦それは置いておいて少しここを調べましょうか?」


「はい。」


それから俺とジョージさんは遺跡を探検した。

俺はジョージさんから壁画の意味だったり、様々な歴史的価値のあるものについて学んでいた。数時間ほど話を聞いてから、そろそろ遺跡を出ることになった。


「どうだい?カイくん。遺跡に興味は湧いたかい?」


「はい。めちゃくちゃ面白かったです。こんなに歴史って深いものなんですね。

「そうだよ。そうなんだよ。今回カイくんに教えたのは今判明している歴史のほんの1部だけどね。それでも凄く歴史は奥が深いんだよ。それにまだまだ歴史は解明されていないことがたくさんあるんだ!!それじゃー戻ろうか!」


「はい。わかりました。全力で頑張ります。」


その後特に何事もなく遺跡から戻った俺とジョージさん。帰りは最初に比べて全然モンスターの数も少なく特に困ることはなかった。


「よし。無事に遺跡が出ることができたね。」


「はい。今自分ができる全力でやらしていただきました。」


「カイくん。これから一緒に考古学者としてよろしく頼むよ!!」


「と!言うことは!」


「あー!!カイくん。試験達成だ。

それじゃー詳しい特権などについて言わして貰うけど、それは本部の方でした方がわかりやすいから悪いけど今から本部に向かうね?」


「はい。分かりました。まだなっていませんがこれから考古学者としてよろしくお願いします!」


無事に考古学者の試験をクリアすることができた。

俺は考古学者本部へとジョージさんと共に向かう…

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