自分に正直に
「僕たちが今から行く遺跡はどうゆう遺跡なんですか?」
俺は今、ジョージさんと一緒に遺跡に向かって
いた。道中ジョージさんと会話をする。
「今から行く遺跡は、この街から1時間ぐらいで
着く場所にあるんだ。何年も前に発見されてる遺跡でもう発掘はされつくされているのだが、私はまだまだ発掘できるものがあるんじゃないかと思ってるんだ!。実際に何十年も前に発見された遺跡の中
から今になって、レアなアイテムや貴重な昔の情報が
出てくることも珍しくないんだよ。ただ、そうゆう
遺跡に使えるお金も時間もないだけなんだよ。
簡単になれるような職業でもないしね。」
どうやら中々、考古学者という職業も世知辛いようだ。やっぱりどの時代も研究職は厳しいのだろう。
「うん?考古学者ってなるの難しいんですか?」
「そうだよ。中々考古学者になるのは簡単じゃないんだ。まず、この国のルールで、遺跡を発掘することが出来るのは考古学者だけなんだ。あっ、もちろん例外とかもあるよ。例えば冒険者がたまたま未発見の遺跡を発見して探検するとかね。まっ、それもバレたらまぁまぁ アウトだけど。」
「えっ!遺跡って考古学者しか発掘できないんですか?」
「そうなんだよ。遺跡にはどこに貴重なものがあるか分からないからね?しっかりと知識のあるものが丁寧に作業しないと貴重なアイテムが壊れたりしてしまうからね?。それにイタズラに暴れられて遺跡を壊されもしたらそれこそ取り返しがつかないからね?」
「あっ、なるほど。確かに古いものだったら耐久力も大分落ちているものも多いでしょうしね。」
「あー、本当に大変だよ。何時間も何日もかけて
発掘したものがなんの価値もないものなんてざらだからね。」
「えー、俺考古学者できるかな?」
「うん?あー、それは大丈夫だよ。カイくんに今から受けてもらう試験は僕みたいな研究をメインに
している考古学者じゃなくて、どっちかと言うと
戦いをメインにする考古学者だからね。」
「戦いをメイン?」
「うん。そうだよ。遺跡の中には長い年月の中で
モンスターが住んでしまったものや、財宝などを守るために昔の人が協力な罠などを仕掛けているパターンもたくさんあるんだ。だからそういう時のためにある程度知識があってある程度の戦闘力を持っている人を考古学者にするって言うパターンがあるんだよね。でも、やっぱり誰でも言い訳じゃないし、ある程度信頼がないとそんな簡単に試験を受けされる訳には行かないんだよね。」
「えっ!それなのに僕に試験を受けさせてくれるんですか?」
もしかしたら中々これはレアなサブジョブかもしれないな、なんて思いながら俺はワクワクしていた。
「あー。君はあんなレアなアイテムを簡単に出せるわけだし、装備も上級者のものだ。それに、見ず知らずの人に優しくできる。あとは、カイくんが
なんだか凄く好奇心が大勢に見えたんだ。」
「好奇心?」
「あー、好奇心だよ。考古学者には何よりも大切なんだ。良く言われるんだけどね、こんなに頑張って何日も何年も時間を使って発掘出来たものが何も無いなんてことが基本なのにどうしてそんなに頑張れるのかってね?そんなの簡単だよ。
僕らは単純に知りたいのさ!この世界の本当の始まりを、未だ見ぬ未知を、何よりもそれらを求めているのさそれが僕たちの好奇心だ。ただただ僕らは自分の好奇心に抗えないだけなんだよ。自分の欲望に忠実なのさ。だから、何もかもを捨てて未知を探し求められるのさ。まっ、僕にはそれ以外にも大切なものが2つもあるんだけどね。」
自分に正直に少年のような顔で胸を張ってそう言う
ジョージさんを俺は心底尊敬した。自分の好きに
ここまで一生懸命になれる人がいるなんて。凄い
カッコイイと心の底から思ったのだ。
「俺、頑張って考古学者になります。」
「おっ、なんだかやる気だねじゃーそのやる気見せてもらおうかな?」
そう言ってジョージさんが立ち止まった。どうやら
目的の遺跡に着いたみたいだ。