表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/77

クエスト??

誠に勝手ながらもう書かないと思っていたのですが、たまたま自分の作品に対していただいたコメントを見ていたら僕のこんな作品でも愛してくれる方がいることに改めて気づかせてもらい1年ぶりぐらいに書きました。まだまだゴミみたいな文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

特になんの問題もなくコカトリスを討伐したあと

俺は薄気味悪い森を抜けて街へと帰ってきた。

道中多少低レベルのモンスターが出たぐらいで

余裕で倒すことができた。そんな俺はと言うと

今5歳ぐらいであろう少年とそのお母さんに

死ぬほどお礼を言われている……。えっ?

どうしてそんなことになっているかだって?

それは俺が聞きたいぐらいだが、順を追って

説明しよう!。まず、俺は街へと無事帰ってきて

すぐに転職をしても良かったのだが美味しそうな

匂いにつられてそっちの方向に行くと屋台が

並んでいて、「おお〜〜〜!!」と興奮した俺は

片っ端から屋台を回っていた。そしたら、途中で

どー見てもお腹を空かしているであろう見た目で

ボロボロの服を着ている5歳ぐらいの男の子が

いたんだ。美味い飯を食っていた俺はテンション

が上がっていて少年に持っていた肉串を差し出して


「どうした?少年。お腹が減っているのか?

だったらこれを食べるといい、お兄さんは

まだまだいっぱい食べたいものがあるから

心配しなくていいよ。」


と言ったら少年が、


「ありがとうございます。でも僕だけご飯を

食べる訳にはいかないんです。」


となんとも悲しい顔で言うもんだから俺少年に


「うん?どうしたんだ。もしかして他にも

飢えている人がいるのかい?それだったら

いくらでも持っていくといい?なんなら今

買うけど?」


と俺は、購入した食べものをボックスから出し、

少年に見せたんだ。そしたら少年は、


「ありがとうございます。でも、

そーじゃないんです。」


「うん?そーじゃないってどーゆうことだ?」


俺が聞き返すと少年はことの経緯を言ってくれた。


少年の名前はケニーと言うそうだ。

経緯はこうだ。ケニーの家は父と母と少年の

3人家族で、母は普通の主婦で父は考古学者

で主に遺跡の発掘や調査などをしているそうだ。

そのため家を開けることが多く、ケニーはいつも

家でお母さんと2人きりらしい。そして最近

そのお母さんが病にかかってしまった。完全に

治すにはバカ高いアイテムが必要で、そんなお金

なく、なんとかお父さんが前に帰ってきた時に

置いていってくれてた、お金で病気を緩和させる

アイテムを買っていたのだが、そこにお金を

使った分食費がなくなり、お母さんもまだ完全に

病気が治っていなくて栄養失調と病気の

ダブルパンチで今にも危険な状況だそうだ。

数日前にことの経緯をお父さんに伝え数日前に

お父さんから返信が届きもうすぐ帰って来る

そうだが、お母さんは今にもやばい。

そんな状況でどうしたらいいのか分からず道で

悲しい顔をしていたようだ。全部聞いた俺は、


「俺に任せろ!!」


と言ってケニーにお母さんのところまで案内してもらった。ケニーの、家はこの世界では一般的な家で

どちらかと言うと裕福なように思えた。

家に入らして貰うとお母さんがいた。


「どうしたのケニー?あれ?その方は?」


「突然すいません。私、カイと申します。

すごく怪しいとは思うのですが、先程ケニーくん

に会いましてことの経緯をすべて聞かして

いただきました。私に任して貰えませんか?」


お母さんは静かに


「はい。」


と言ってくださった。そこで俺はお母さんを魔眼

で見る。そこには、


魔吸病(治すにはパーフェクトポーションが必要)


と出た。俺はあれ?なんかパーフェクトポーションって見覚えあるな?と思いイベントアイテム交換

の所に行くと、あった。バーフェクトポーションだ。イベントアイテムは腐るほどあるので

躊躇なく交換する。なんて言ったって

イベント1位だからな。えへんっ!!。


俺は交換したアイテムをお母さんに渡す。


「どうぞ。このアイテムを飲んでください。」


「そんなこんな高価なアイテムいただけません。」


「いえいえ、そんなこと仰らず私には必要の無いものですから。」


「そうだよ。お兄ちゃんが言いって言ってるん

だからお母さん飲んでよお願い!!」


ケニーくんの説得もありお母さんはポーション

を飲んでくれた。もう一度お母さんを見ても、

魔吸病の名前はないどうやら完全に治った

みたいだ。顔色も先程より良くなっている。


「本当になんとお礼を言っていいのか。本当に

申し訳ありません。あんなに高価なアイテムを

いただいてしまって。」


「いえいえ、おかまいなく。全然自分からしたら

痛くも痒くもないので。」


「本当にありがとう!お兄ちゃん。」


俺からしたら本当にまだまだ大量に

イベントアイテムがあるので痛くも痒くも

ないのだが、こんなにお礼を言われると

素直に嬉しい。

なお、この時の俺は知らなかったが、本来

パーフェクトポーションは上級職のプレイヤー

が倒すようなモンスターの素材から作られている

ため普通まだ第2の街に来たばかりの

プレイヤーからしたら全く手が出せないような

アイテムなのだがそれを俺が知るのはまだ

先のことだ。

ということで最初戻るが、どうやら俺はこれを

クエストだと思っていたのだが、受注の

アナウンスもクエスト完了のアナウンスも

来ていないのでどうやらクエストではなかった

ようだ。だったらこれはなにかのイベントなのか?

そんなことを思っていたら、突然ドアから

大きな声が聞こえた。


「マリー!!!大丈夫かーー!!私が今行くぞ!」


「あっ!お父さんの声だ!!」


どうやらお父さんが帰ってきたようだ。


すると、メガネをかけた細身の男性が現れた。


「マリー!大丈夫だったか?すごく元気そうで

よかった本当に良かった。。すぐポーションを

買ってくるからな。安心していておくれ。

、金は大丈夫だ。新しい遺跡を発見したんだ。

だから特別ボーナスが出たんだよ。そのせいで

帰るのが遅くなってしまったが、」


次々と早口に話すお父さん。それをにこやかに

うんうんとうなづいているマリーさん。どうやら

これが2人の通常運転みたいだ。全て話を

聞いた後にマリーさんが話す。


「ありがとう。あなた。でももう私は大丈夫なの

そこにいるカイさんがポーションをくださったから」


そのマリーさんの発言で俺に気づいたお父さんは


「えっ?」


と俺の方に顔を向ける。俺はそれに


「カイです。よろしくお願いします。」


と会釈をした。


「あー。これはどうも、私考古学者をしている

ジョージと申します。」


そう言って名刺をくださるジョージさん。

この世界に名刺あるんだーなんて感心しながら

俺は受け取る。


「ありがとうございます。」


「えっ!じゃなくて君は誰だね。妻とはどうゆう

関係だ!!」


あたりまえの話だが、突然妻が危ないと言われ

急いで帰ってくればもう妻は見ず知らずの男の

おかげで病気が治っていると言う状況に気づいて

頭がパンクしているようだ。俺はどうしようか?

と思っていると、ケニーくんがしっかりと説明してくれた。


「あっ、お父さん。お兄ちゃんはね………」


ケニーくんに話を聞いて俺が怪しいものじゃないと

わかったのだろう。俺にお礼を言ってくれた。


「すまない取り乱してしまった。改めて礼を

言わしていただきます。本当に妻を助けて

いただきありがとうございました。なにか

お礼をしたいのだが、どうだろう遺跡に

興味はあるかね?」


その時クエストのアナウンスが俺の頭に流れる。


クエスト「サブジョブ考古学者解放!!」

を受注しますか? はい いいえ


どうやらこっからがクエストのようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 『考古学者』が、解放されるイベントに遭遇 イベントはそこここに居るNPCに関わらないと発生しないんだね~(//∇//)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ