コカトリス
俺はアイシャの中級職の獲得のために一時的に
パーティーを解消して自分の中級職の獲得のために
コカトリスの討伐に向かっていた。アイシャの方が
大分長く時間がかかりそうなので、俺は気長に
ゆっくりコカトリスを見つけて討伐しようと、特に何も考えずにとりあえず門を出て、近くにあった
森に入り出てきたモンスターを狩りまくっていた。
「大分モンスターも倒したけど、コカトリス
なんてモンスターはまだ出てきてないな。てっ、
いうか基本ゴブリンの上位種だったり、ウルフ
系統のモンスターばかりで、最初の街のモンスターとあまり出てくるモンスターは変わらないな。
やっぱりコカトリスは特別なフィールドに出てくるモンスターなんだろうか?」
そんな独り言を言いつつモンスターを狩りに狩る。
特に苦労することなく出てきたモンスターたちは
すぐに俺の経験値となる。まー、今はレベルが大分
あがっているからもう全然あがらないんだけどな。
そんなことを考えながらひたすらにモンスターを
狩る。気づいたらどうやら長時間モンスターを
狩り続けていたようで。気づいたら辺りも暗く
なっていた。やっぱりこのゲームは恐ろしく現実に
近い。空に浮かぶ綺麗な月を見ていたら改めて感じ
させられた。そんなことを考えているその時に、
「バキバキッ!!」
っと木々がなぎ倒される音が突如森に響き、鳥たちが突然の騒音に飛びたつ。
「なんだ!」
そう言って音の方に行くと、そこには周りに
明らかに毒だとわかる色をしている粘液のような
ものを口から吐き出しながら木々を倒している
でかい緑色の鶏がいた。




