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討伐完了

「不屈の魔眼?なんだそれ?いや、

でもユニークスキルってことは

強力なスキルのはずだもう何でも

いい。この現状を打開できるなら、」


俺は眼に力を込めて不屈の魔眼を発動して、トパーズキマイラを見るのだった。すると、


種族名トパーズキマイラ

名前なし

イベント用のボスで、通常の攻撃では

倒すことが出来ない。疲労させた後に

大技を繰り出してくる一瞬の間だけ

腹の下に脆い部分が見え、そのそこに

イベント用アイテムの瑠璃色の琥珀をぶつける

ことで討伐可能。

スキル、咆哮・状態異常無効・肉体強化・飛爪

ユニークスキル、守護者


守護者、戦う相手の人数が多ければ多い

ほどステータスに補正がかかる。また、

トパーズの体で受ける攻撃の全てを

100パーセントカット。そのかわり、

腹の下にある弱点を琥珀で攻撃された場合

死亡確定。戦闘開始1時間経過事に疲労状態

になり、必ず大きく腕と体を上げて相手に

爪で斬りかかる。

現在、戦闘開始より59分経過。


俺は目の前にうかぶ文字に驚くばかりだった。

だが、それを疑う時間がないことも分かっていた。


「なっ、なんだこのウィンドウは

これ本当か!こんなに相手の情報がわかるなんて、

だったらこのユニークスキル最強じゃないか!いや!

そんなことよりとりあえずあと1分だ1分。

アイシャ!生きてるか!」


俺はアイシャがどこにいるのか確認する。


「はい!!何とか生きてます。」


遠くから声が聞こえる。どうやら生きていて

くれたみたいだ良かった。


「MPも切れて戦闘の邪魔にならないように

茂みに隠れてました。すいません。

何も出来なくて。」


アイシャが遠くから叫んでくれる。


「いや、大丈夫。充分アイシャは

やってくれてるよ。あとちょっと粘ったら

俺らの勝ちだ。」


俺は自信たっぷりの笑みでかえす。


「えっ、本当ですか?あいつに勝てるん

ですか?」


驚きと疲労混じりの声で聞こえるアイシャの声。


「ああっ!勝てる。勝てるんだ。」


俺はそんなアイシャの疲労払うように叫ぶ


「あぁー、だからあと少し力を貸してくれ。」


「はい、私に出来ることだったら大丈夫です。」


少し元気になったようで声が弾んでいる。

こんな俺のことを信じてくれているのだろう。


「ありがとう。それじゃー、アイシャ、

3秒だけ時間稼げる?」


俺は本当にアイシャに感謝して、そして

アイシャに無茶を言う。


「やってみます!」


そんな俺の無茶に疲れているだろうに文句1つ

言わずに信じてそう言って前にでてくれるアイシャ。


「信じてるよアイシャ。」


俺はそんなアイシャに一言そう言った。

アイシャが作ってくれる3秒で、

アイテム欄から琥珀を選んで選択して、

琥珀を出現させた。これで準備万端だ。

もう一度トパーズキマイラを魔眼で見たら


戦闘開始より59分55秒経過


とあった。やばい時間がない!

すぐさまトパーズキマイラへと向かう俺

アイテム所持中は武器を持つことが出来ない。

つまり俺は今ファントムを持っていない。

こんなにファントムを剣を持っていない

ことが不安なんて、今更ファントムの存在の

大きさを感じる俺。


「ありがとうアイシャ。」


肩で息をしているアイシャにお礼をう言う。


「いえいえ、何とか3秒稼げましたか。」


そう言ってニコッと笑うアイシャ。

俺はこの信頼に必ず報わなければ心の底から

思えたのだった。


「ああー、充分だよ。あとは俺に任せて。」


息も切れ切れのアイシャに言う。俺の

ために補助職業なのに頑張ってくれたんだ。

だから、俺が戦闘を終わらせる。

トパーズキマイラと向かい合ってひたすら

逃げるだけの俺、時間が刻一刻とすぎるなか

その数秒はあまりにも永く感じた。でも、

その時が来た。急にトパーズキマイラが、

息が切れているようなモーションに入った

と思いきや、体を大きく浮かし、腕を

あげた、


「見えた!!」


俺はその時に見えた俺が持っている琥珀と

ちょうど同じ大きさぐらいの不自然な

色の痣に向かって琥珀をぶん投げる。

場所は絶対に外さない。だって俺には、

魔眼があるから、琥珀が当たる角度と

威力を教えてくれる。ぶん投げた

琥珀はそのままジャストでトパーズキマイラ

の弱点にぶっ刺さった。


「がァーーーーーーーーーーーーー!!」


大きな叫びと共に強大なボスがアイテムを

落として消えていった。

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