チュートリアル
「改めまして、この世界でプレイヤーの方々の使命はたった1つです!、それは......」
「それは......」
元気に天使さんが言うので俺もテンション高めに言う
「この世界を存分に楽しんで頂くことだけです!、
あなたの望む未来をその手で掴んでください!」
「この世界を楽しむ。うん、もちろん、
そのつもりでこのゲームを始めたし、
天使さんの説明を聞いて改めて思ったけど、本当に
この世界だったらなんでも出来そうだ。」
「はい!この世界では大抵の事は叶います。
あっ、でも、1つだけ注意点があります。」
「注意点?」
「はい!この世界の住民つまりいわゆるNPCと
言われる方々は生きています。」
「NPCが生きている?」
「はい。NPCが生きているんです。カイさんたち
プレイヤーの方々が現実で生きているように
この世界の住民であるNPCさん達は間違いなく
この世界で生きています。なので、NPCさんは
死んだらプレイヤーさんと違ってもう二度と
生き返る事は出来ないんです。だから、普通に
人と接するように優しく接してください。それに
NPCさんを殺してしまったらペナルティーが
あります。」
「ペナルティー?それにNPCが生きているなんて
信じられない。」
「まー、そこは実際カイさんの目で見て
いただけたら信じて貰えると思うのですが、
とりあえず今はペナルティーについてですね。
まず、プレイヤーの方々は、この世界で死んで
しまうと、24時間ログインが出来なくなり、その後ログインするとセットしていた場所に戻ります。。
」
「24時間!それってまるまる1日じゃないか。」
「はい。1日です。でも、これぐらいしないと
死を軽い選択で選んでしまう方が増えてしまい
ますので、私達はプレイヤーの方々にこの世界
で生きて欲しいのです。つまり、この世界を
現実だと思っていただきたいと思っています。
なので死ぬ事を軽く思っては欲しくないん
ですよ。そして本題の、NPCを殺してしまった
ペナルティーですが、アイコンが赤くなります。」
「アイコン?それって、この俺の名前の横に
ついている緑色やつのこと?」
「はい、そうです。それがアイコンで間違いありません。」
「えっ?ペナルティーってそれだけ?」
「いやいや、さすがにそんなわけないじゃない
ですか。」
「いや、ですよね。さすがにびっくりしました。」
「はい。すみません。説明が足りませんでした。
アイコンが赤になってしまった方は1度赤に
なると基本的に戻る事はなく、その方が死んだ
場合、誰かによって殺されたなら所持金の半分と
アイテムや装備をランダムで数個殺した方に
贈呈と、ログインが3日出来ません。それに、
特例がありまして、正直1度NPCを殺した方は
次から何のペナルティーもないと言うのは
おかしな話しです。なので、殺したNPCの強さ
地位や数によって国に指名手配されます。」
「指名手配?」
「はい。指名手配です。その名前の通り分かると思いますが指名手配された国には入る事は出来ず、
国から自分の首にお金をかけられます。そして、
死んでしまうとその国の牢屋に入れられます。
そして、1度ログアウトするともうこの世界
で生活することは出来なくなります。しかも、
殺した相手に自分の持っていた装備などの
全てのアイテムの支配権が移ります。」
「えっ?もうこのゲームが出来なくなるってこと?」
「いえ、そういう訳ではないんですが、ログイン
することは可能ですが、その時は牢獄といわれる
世界に行っていただきます。まぁー、あまり
詳しい話は止められているのですが。」
「あー、なら大丈夫だよ。。ごめんね。
とりあえずNPCは殺しません。俺はこの世界で
誰にも迷惑をかけずに好きに生きたいので。」
「はい。ならありがたいです。すいません。
いろいろ話が脱線していまいましたが、
先程も言った通りこの世界では基本的に
何をしても構いません。悪役プレイがしたい
ならどんどんプレイヤーを狩っちゃって
ください。あっ、あまりにもプレイヤーを、
狩るとその時は別のペナルティーがつくの
ですが、簡単に言うと殺したプレイヤーの
数によって自分が殺された時の殺した相手への
アイテムの所有権の増加、ペナルティーの
ログイン出来ない時間の延長などですが、
殺しを楽しむ方はこのペナルティーすらも
楽しんでいる方々ばかりなので、もし狙われたら
気にせずやっちゃってください。逆にアイテム
ゲットのチャンスです。」
「うん。気にせず殺すよ。」
「はい。期待しています。まだまだ色々とありますが、それは実際に自分の目で見て感じて実感してください!それでは行ってらっしゃい!」
手でいってらっしゃーいと天使さんがしてくれている、とても可愛い、俺は天使さんにお礼を言って目の前にある扉へと向かうのだった。
扉の中に入り、俺はチュートリアルを終えた。
次回、もっと、この世界について説明させて
いただきます。