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オレは「不動産王」になる  作者: オダエイジ
8/23

おっさん銀行へ行く

今日は銀行へと行ってきた。


昨日ほにゃらら建託にて貰ってきた物件資料を元に資金繰りの相談を受けるのだ。

手始めにやってきたのは、地元の第2地銀。実はここで住宅ローンを組んでいる。



事前に電話にて来店予約をしていたのだが、



オレ「あのう、御行のアパートローンについて相談があるのですが・・・」

女「当行ではアパートローンは取り扱っておりません」

オレ「いや、それ商品としてないって事でしょ?アパートに投資したいんで融資の話したいって話なんですが」

女「アパートローンというのはほにゃらら~、なので事業性資金としての~」

オレ「あのう、融資係につないでもらえますか?」



こういったやり取りがあり、うんざりしていたのだ。なんでこんなに頭が固い人間が多いのだろうか?アパートローンだろうが、プロバー融資だろうが、借り手からすると銀行から借りるって仕組みは変わらないんだからな。ケツをどこが持つかって話だけでさあ。こっちは単にアパート欲しいから融資してくれって言いたいだけなのに、ちょっとは忖度してくれよな。




来店し、ローカウンターへと誘導される。



行員「オレさんお久しぶりです」

オレ「どーも」


この行員はオレが来店する度に投資信託を勧めてくる。以前に別の行員が担当で少しだけ購入したのだが、その時の対応がよくなかったのでこの銀行では二度と購入しないと誓っているのだが・・・



何しろ、高格付けのソブリン債で運用しているファンドって言ってるのにつうかもう、ほぼグローバルなソブリン債のヤツでいいのに、どういう訳かハイイールド債という低格付けのものを購入させられた。ほぼ同じ時期に別の銀行でもそれを買わされたので、流行りだったのかもしれないが買わされた方はえらい迷惑で結局損切りしたのだった。



オレ「お宅の銀行ってアパートローンの取り組み方針ってどうなってる?ああ、『ウチはアパートローンという商品はありません』っていう言葉尻捉えるのはやめてよね」

行員「そんな事いいませんよー」



マスクをずらしつつ会話を交わしていく。この男は例え間につい立があったとしても客前でマスクをずらして口元を出すのは、銀行員としてより人としてどうなんだろう?と思ってしまう。



まあ、いいか。オレは昨日の資料を封筒の中から出し相手へと手渡す。



オレ「この物件買う訳じゃーないんだけど。オレの与信を知りたくてね。まあ、値下げできるのなら検討はするんだけどさ」

行員「はいはい」



受け答えが軽いなあ、まあ今の若い子なんてそんなもんだろ。少しひっかかりを覚えながらももちろん態度と口には出さない。



行員「オレさんの年収は?金融資産は?」



オレの個人情報を次々に聞いていく。



オレ「年収は~で、金融資産は~くらいかな」

行員「では、この数字打ちこんだら結果はまたお知らせしますね」


ふん、そんな作業一瞬で終わるんだろうが随分勿体つけるんだな。



オレ「ちなみに、キミの個人的な見解でいいんだけど。融資期間と金利、それに自己資金の比率教えといて」


行員「うーん、この物件ですと伸ばして20年ですねー。自己資金は目安ですけど20パーですか」

オレ「まあ、それが相場だよな。でも預金こっちにいくらか移すとまた条件変わるんじゃない?」

行員「まあ、それはあると思います」

オレ「それで金利は?」

行員「うーーーーん、1.5パーくらいですかねえ」

オレ「固定期間は?」

行員「5年ですね。でも、今は金利動かないから固定期間もあってないようなものですよ」


そうか、ほぼオレの想定通りの回答だな。でも自己資金はせめて10パーにしてもらわないと次が続かないんだよな。



行員「ありがとうございました」


支店を出ると駐車券を守衛に渡しまたまた愛車に乗り込む。次は違う銀行へ行ってみるか










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