大阪からの電話再び
ほにゃらら建託から帰宅した夜のこと
「♪」
またオレのスマホが鳴る。
だから、こんな時間に掛けてくんなよな。
オレ「はい、もしもし」
女「ばつばつエステートの竹内と申しますー」
オレ「はあ」
女「メールをお送りさせていただいたのですが、見て頂けましたでしょうか?」
オレ「スミマセン、一括請求してるので見てないですけど」
女「そうですかー、ではちょっといいですか?」
オレ「いいですよ」
関西女か、オレはこの前の電話の経験からイヤな予感がする。もちろん、その予感は的中するのだが。
女「弊社は区分所有マンションの運用がなんたら~」
区分所有かよ、そんなん旨味ねーよ。ああ、興味ないなあ・・・
オレ「あのー、オレ事業として不動産投資やるつもりで最初っから法人でやるのか。個人で初めてある程度のところで法人成するのがいいのか迷ってて。名義変更やら譲渡所得が発生すると面倒かなと」
女「簿価で譲渡すればいいと思います」
(まあ、それくらいは知ってるよな。こいつはさすがに少しはモノ知ってそうだ)
オレ「土地と建物はそれぞれ、個人と法人で名義分けるんですか?」
女「それはできません」
オレ「あ、いや区分所有だから出来ないってことでしょ?オレはアパートの一棟建てを想定して話しているんだけど」
どうして女って自分中心に話を進めるんだよ。つうかこっちは客じゃないのかよ。論破したいだけなのか?論破してマウント取りにきてるだけなのか?
その後も実のない会話は続いてゆく。
女「不動産投資で一番重要なのは稼働率です」
いや違うだろ、一番重要なのは実質利回りだよ。投下した資本をいくら回収できるかが重要なんだよ。つうか商売の基本ソレだからな。
女「田舎をバカにする訳じゃないけど、いくら表面利回りが高くても人が入らないんじゃ(笑)」
出たよ、また都会の人の謎のマウント発言。
オレ「大都市になればなるほど、土地の価格と賃料のつり合いが取れていないためリスクが高いと思っているんですけど」
女「そんなこと言って、そんな物件買っても誰も入居しませんよ。それでもいいんですか?」
オレ「イヤ、地元の管理会社に聞いたら管理してる物件の入居率95パーって話なんだけど」
女「ウチは99パーです」
とこのように話は平行線のまんま、どんどんお互いの雰囲気は悪くなっていく。つうかこいつら、本当に買わせる気あるのかよ?客に喧嘩売ってるよね。完全に。
女「あ~、もう。だったらオレさんが勝手に物件買ったらいいじゃないですか。私は知りませんけどね」
いや、お前のとこの物件買ってもどうせ知らんぷりなのが目に見えるんだけどな。
ガチャリ!!
「ああ、今日もつまらん通話を切ってしまった」
一仕事終えた気分で風呂に入る。風呂から出て自室に戻ると、スマホにまた別の大阪の局番からの着信が・・・