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オレは「不動産王」になる  作者: オダエイジ
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初めての収益物件を見学

「着きました」



渋谷氏の運転するプリウスが目的地へと到着する。実はこの物件、割とウチのマンションから近い。



オレ「はあ~」

渋谷氏「どうですか?」

オレ「ちょっと外観を見ていいですか?」



土地の広さはまあまあだ。コレは、駐車場が18台もあるからな。ちなみにこのアパートの住民以外にも貸しているとの事だった。アパートの外観を見るにまあ、20年くらいの年季を感じる。が、外壁はきれいに塗ってあるし、ゴミが落ちていたりもなく思ったよりも清潔な印象だった。


オレ「外観は大体みたので、内覧いいですか?」

渋谷氏「はい」



ガチャガチャと鍵を開ける渋谷氏、まごまごしているところが彼のキャラをよく表している。



そうして入った部屋の中であったが




オレ「――――――――――――ちょっと暗いな」

渋谷氏「電気つけますね」


真昼間でも、洗面所は電気なしでは真っ暗だ。


そうして入った部屋の中、まず思ったのがちょっとクサイ。コレは2部屋ある和室の畳の臭いだ。好きな人にはたまらないのかもしれないが、7月初旬、外は30度の暑さに蒸された畳は高校時代の道場の臭いを思い起こさせる。



まあ、耐えられない程の臭いではないので、用意されたスリッパに履き替えて部屋の中を進んでみる。全体的に古い印象がぬぐえない。それは洗面所の床のクロスだったり、キッチン周りだったり、3部屋の中に一台だけあるエアコンだったりのせいなのだが。


オレ「この辺の家賃相場はこんなものですか?」

渋谷氏「そうですね」

オレ「じゃあ、借り手は見つからないでしょうね。現状のままなら家賃5千円下げる。家賃を現状のままにするならリフォーム工事入れないと」

渋谷氏「そうだと思います」

オレ「2部屋はリフォーム済だとの事ですが、費用はどれくらいかかってますか?」

渋谷氏「ウチの管理部と家主様の折半で、一部屋につき2,30万負担してもらってます」


まあ、それくらいは負担しないとなあ。



帰りの車内にて



オレ「この物件、オーナーさんには値下げ交渉とかしているんですか?」

渋谷氏「はあ、まあ色よい返事は貰えてないんですが」



ここのオーナーさんは、70代だそうだ。相続財産としての不動産の流動性の低さを鑑みて現金化するって話だったがこの話だけ聞いてれば、値下げ交渉は出来そうな気がするのだが・・・



オレ「じゃあ、値が下がったら教えて下さい」



オレは物件の資料を貰うと愛車に乗り込み、~建託の店舗を後にしたのだった。







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