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オレは「不動産王」になる  作者: オダエイジ
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おっさん不動産屋へ行く パート2

月曜の朝、リモート会議が終わった頃オレのスマホが鳴る


「♪」



オレ「はい、もしもし」

不動産屋「もしもし、オレさんですか?ほにゃらら建託リーシングの渋谷と申しますー」


実はこの渋谷氏(仮)とは先週にも話をしている。金曜日に電話がかかってきてその日の予定が合わず月曜日に仕切り直しとなったのだ。



オレ「渋谷さん、本日のご予定は?」

渋谷氏「はい、午後からなら」




14時に~建託の店舗へと足を運ぶ。迎えてくれた渋谷氏は40代半ば?くらいの大人しめの人物だった。



オレ「初めまして」

渋谷氏「よろしくお願いします」


名刺を渡すとすぐに物件の説明を始める。まあ、この物件そんなに興味ないんだけどな~



まあ、この物件には興味なくてもこの物件の資料には用事があるからいっか。



一通りの話を終えて渋谷氏の顔を見る。



オレ「渋谷さん、率直に聞きますがこの物件高いと思いますか?安いと思いますか?それとも妥当だと思いますか?」

渋谷氏「高いと思います」

オレ「答えにくいことを答えて頂いてありがとうございます」


その物件は一棟建てアパート、築25年ほど、6世帯の2Lおよび3DKの間取りに駐車場が18台分ついているもので販売価格は5400万だ。



もしこれを購入する場合、仲介料や登記費用、税金などを1割と仮定し約6000万必要となる。そしてコレをフルローンで購入する場合、6000万円を20年分割で金利2パーとしたら月額の返済金が約30万、共益費、管理費、保険料、税金などを入れると月々のランニングコストは33万ってとこだ。


それに対して収入は満室になっても35万。だが、6室中空室が2部屋もある。銀行で事業計画を立てる場合通常入居率は70パーで見る。完全に赤字の物件だ。



だが、渋谷氏はこの物件を高いとほぼ即答した。一応、信用してはいいかも。声も小さいし、コミュ力ない営業不向きの性格だがな。



オレ「あのう、ちょっと案内してもらっていいですか?」

渋谷氏「はい」




よし、いよいよ物件を見てみるかー


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