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君との時間  作者: 風早鈴
1/2

1、好き

一話ごと、話が変わる短編恋愛物です。

「好き。」

 そう気づいたのは、もうすぐ一年が終わる、寒い時期だった。明日は文化祭。学校全体がとても燃えていて、あったかかった。私と私の思い人、そして思い人の友達。三人で教室の飾りつけをいていた。「すずきぃー、スズランテープもらってきちゃった!」この人が私の思い人「高林 渡」頭よさそうな黒ぶちめがねかけてるけど、本当はものすごいバカ。でも、そんな渡が大好きなのです。「なんでスズランテープなんて貰って来たのよぉ〜!」あきれつつも笑顔で返事をする。すると、なにかに使えそうじゃん!と渡が笑う。

ダメ、その笑顔は反則だよ。どんどん心臓の音が早くなっていく。もうそれに気がついた時には遅かった。渡がどんどん近づいて来る。ぎゅっと目をつむる。すると、髪の毛をそっとなでられた気がした。「お前頭に紙くずのせてんの」ほら、と言って私の顔をのぞきこんでくる。「あ、あっりがとう」これが今の私の精一杯。

「柚里ー、高林ーのり借りてきたぞー!」この人は私の友達でもあり、渡の友達でもある、「田村真之介」この人は異性で唯一私のことを下の名前で呼び捨てにする。そんなことはどうでもいいんだけど、はっきり言って真之介はちょっと邪魔だったりする。二人っきりでいるのに、堂々と会話に混ざってくる。そこ以外はすごくいい友達なのになぁ〜。

「ありがとう」お礼を言いのりを使う。教室の時計はもう四時を回っていた。こんなに時間がかかったのには、訳があった。最初の方は真面目にやっていたのだか、集中力のないおばかサン達が遊びだしてしまったから。「お前だって一緒に遊んだだろ」二人が声を合わせて言う・・・そうだけど。まぁとにかくそんなこんなでこんな時間になっちゃたのだ。

ガラッッ―教室の扉が開く。「お前らまだいたのか。鈴木まで。女子なんだからもう少しじかんを気にしなさい」担任だった。担任の言葉でもう終わりにすることにした。

片付けをしている時でさえも、鳴り止まないおしゃべり。ほんとに楽しい。笑ってる二人をみてるのは、好きだ。でもやっぱり、目を引くのは渡の声、笑顔、しぐさだった。本当にかっこよくて、心のどこかをくすぐる甘い感覚。甘くて、くすぐったくて。心の中にはストンとは落ちていかなくて、ずっとこの余韻にひたっていたくなる。

「おい、柚里、これかえしてこいよ。」真之介がのりを投げて私に渡す。「ちょっなげな―」言い終わる前にのりは重力に逆らえず、落下。「もぉーなんでなげるかなぁ?」少し嫌味をきかせて言ってみた。しかし反応はなし。そっと顔を上げると、二人とも、「笑ってる―――!」二人とも笑いたいのを一生懸命こらえてる。「なんでよぉー」ほんと、意味分かんない。「早く返してこいって。クスックスス―」はいはい。教室をでる。廊下の窓から、外をのぞくと、もう真っ暗。私は少し歩くスピードを速めた。

事務室は教室のちょうど反対側にあるから少し遠い。廊下も少し薄暗い。ちょっと怖い。コツコツッコツっ

き、気のせいだよね?何か音・・・する?音から逃げるように、私も足早になる。

コツコッコツコツ

気のせいじゃないんだ。怖くて後ろは見られない。私は前だけを見て歩く。

コツコツコツコツコツ

やだ、足音がだんだん大きくなる。―怖い――怖い、怖いよぉっっ!私の恐怖はマックス。でも、そんな心に流れてきた声は私の悲鳴ではなかった。

「鈴木?えっどうした?なんで泣いてんだよ!」渡だった。渡は泣いてる私にびっくりしている。「渡のせいだよぉおぉぉぉ」私は恐怖から解き放たれてなお、涙がでた。

「ものすごい怖かったぁぁあぁあ」渡に息を詰まらせながら説明した。すると、渡は私の頭にぽん、と手を乗せ言った。「ごめん。そんな怖がってたなんて。本当にごめん。」渡の顔は今までにないぐらい本気だった。私はもういいよ。と言葉にし、もう少しだけ勇気を出してみよう、と思った。「わ、渡、一緒に事務室きてもらってもいい?』目を硬く閉じた

もし断られたらどうしよう。もうそれしか頭にはなかった。「いいよ。」返事はそれだけだった。たったそれだけだった。けど、すごく嬉しかった。またこの感覚。甘くて、くすぐったい。やっぱり、好きなんだ。私、渡のこと、好きなんだ。

事務室まで気まずくあることも無く、私たちは教室に無事生還した。教室の片付けはほぼ終わっていて、元通りの教室に戻っていた。そして真之介が帰ろーと私たちを待っていた。

電気を消し、廊下にでる。さっきはは怖くて分かんなかったけど、「「「寒ー」」」三人ではハモるほど寒い。学校の廊下って寒いんだよねー。靴を履き替え外に出ると寒さは一層増した空気がピンとはっていて、空が綺麗。月がよく見える。冬の空ってすきだなぁ。

「すずき、マフラーいいなぁ」マフラーをしているのは私だだった。いいでしょ〜と笑い、二人の少し前を歩く。校門が近づく。もうすぐ、渡と過ごす甘くて、くすぐったい時間が終わる。三人で過ごす楽しい時間が終わる。少し表情が暗くなったと思うけど、周りが暗いから大丈夫。

「じゃ、鈴木、田村また明日な」渡は笑ってそう言った。また明日、この言葉でまた元気になった。また明日、渡としゃべれるんだ。そう思うと自然に笑えた。

「また、明日ね!」最高の笑顔で言えたとおもうんだ。

これなら、また明日も笑える気がするよ。


どうでしたか?

あんまり上手に表現はできてなかったと、思います。

でも、精一杯頑張ったつもりです。

恋ってこんな気持ちたくさんすると思います。

「2」もどうぞお楽しみに♪

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