近頃の睡魔世界は大変です
ボツ理由:書き出し4秒でネタギレ
「今回、皆に集まってもらったのは、人間が我々に対抗する手段を身に付けたからだ」
ありとあらゆる生物が、消して勝つことが出来ない睡魔。人がいくら科学技術を発展させようが、睡魔には未だに勝つことが出来ていない。
性欲、食欲、そして睡眠。この3つの欲求すべてを征する者がいたとするなら、間違いなく生物界最強の存在だろう。その1角である睡眠の力を操る者、それが睡魔王である。
「ほう、魔王様それは一体どのような?」
幹部の1人が言葉を返すと、魔王は懐から1つの缶を取り出した。そこにはカッコイイデザインが彫られ、エナジードリンクと書かれていた。
「こいつだ。こいつが我々の邪魔をする」
「!?」
幹部達がざわめき始める。たかが飲み物。されど飲み物。カフェインが大量に入ったその飲み物の威力は絶大だ。下級の睡魔人にでもかけたなら、ドロドロに溶けて消えてしまうだろ。
「さらにけしからんことに、飲むと空を飛ぶことが出来るエナジードリンクもあるそうだ」
「なんとオソロシイ」
「悪魔の飲み物ではないか」
口々に幹部は言い合う。そして、魔王はそれにとどめをさすかのように追加する。
「睡眠薬の発売が禁止され、睡眠導入剤に効能が下げられたらしい」
「なんと!!我々の最終兵器が!!」