ありきたれる死人に口なし
死人に口なしというが、この時代においてそのような昔のことわざはなんの意味もなさない。
「証人は前に出なさい」
そこには僕が3年前に殺したはずの友人が、昔とほとんど変わらぬ姿でそこへ立っていた。脳に電極がささり、少し顔が青白いことを除いてだが。
なぜ、僕が裁判にかけられているのか、それを語るには数年前の話をするしかあるまい。その前に彼の話が終わらぬが良いか、どうせ僕は良くて無期懲役で、よりによっては死刑もあり得る。
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「死人の声を聴くことが出来る探偵か。面白かったよな?昨日のドラマ」
朝、大学へ向かう途中でたまたま合流した友人と歩いていた。会話の流れから昨日のドラマの話しになったのだが、友人も同じドラマを見たらしい。
「確かに面白かった。あ、そういえば見たか?うちの大学の話し?」
「大学の?何かあったのか?」
「ほら、朝に軽くニュースになっていただろ?脳から記憶をを取り出すってやつ」
残念ながら、情報に疎い僕はニュースを見るこはほとんどない。しかし、うちの大学で脳に関する研究が盛んに行われていることは知っていた。
「へぇ、人と脳から取り出すのに成功したのか?」
友人は少し残念そうな顔をして答える。
「いやぁ、ネズミだよ。人体実験はまだ出来ないみたいだ。でも、もし取り出せるようになってろよ。どうだ!?昨日のドラマのー」
「確かに死人の脳から記憶が取れれば、ドラマがフィクションじゃ無くなるな」
ドラマの内容が現実になる、そういうとは技術が進歩した今では結構あることだ。そのたびに、そういった作品が発掘されて、プチブームが起こる。昨日のドラマも数年後には同じようなことになるのだろうか?
「それで、今日の放課後暇か?」
「暇だが。何かあるか?」
「その、教授の講演会があるんだよ。学生は誰でも聞けるそうだから聞いていかないか?」
「なるほど。面白そうだな。学部は違うが興味はある」
友人と放課後に待ち合わせをし、それぞれの講義へと別れた。
*
1限の講義でも、脳に関することで教授が興奮していた。別にその教授が研究をしていた訳ではないし、そもそも学部が違う。多分、同じ大学という理由だけでそうなっているのだろう。他人の事を知り合いというだけで自慢げに話す奴って結構いるよな。
2限の教室に移動しているとき、1枚のポスターが廊下に貼られていることに気が付いた。
(脳科学研究をしている田中教授による講演会?あぁ、友人が言っていたのか)
テレビのニュースになるぐらいだ。かなりの功績のはずなのに、ポスターは小さく、隣に貼ってあるレポート未提出者一覧の方が大きく目立つところに貼られていた。
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「所詮記憶だ。書き換えることが出来るのが何故分からん?」
「書き換える?記憶を見るだけでなく、書き換えることまで出来るのか?」
「、、違う。一種のマインドコントロールのようなものだと思ってもらえれば良い」
「どういうことだ?」
「君は昨日起きて最初に何を話したか覚えているかい?」
「、、おぼえてない」
「では、君は先日人を殺したのか?」
「殺した」
「では、それは何故覚えている?それは本当のことなのか?」
「印象が強かったから、ではないのか?」
「洗脳だ。昨日の朝に最初に君は「おはよう」と言ったはずだ。そう母親から言われたら確かにそうだったのかも知れないと思うだろう。本当にそう言っていなくても、母親に聞いたという事で、強い印象のそっちを本当だと思い込む」
「、、つまり、俺は誰も殺していないかもしれないとでも言いたいのか?」
「そうだ。コンピュータなんかとは違う、不安定な人間の脳みそだ。簡単に事象が書き換わる」
「で、でも確かに俺は」
「全ての人は君が犯人だと思っている。しかしその根拠は?証拠はあるのか?」
「ない。でも見たという人が大勢いる。そして、俺自身も犯人だと思う」
「、、、。昨日の夜、学校中に1つの曲が鳴り響いた。私はそれを聞いた瞬間、直ぐに耳をふさいだものだ。しかし、ほとんどの人はそれを全て聞いただろう」