僕のお兄ちゃんは馬鹿です。2
「……で、なんのよう?祥平せんせ。」
話が大幅にずれたので話を元に戻してあげる。なんて優しい僕…!
「あぁ、花田………真紘じゃなくて浩司の方な。」
取り敢えず、お兄ちゃんの方なら口出しはしないほうがいいかな?と、口を閉じる。お兄ちゃんは反応して口を開く。
「へーい。なんだい宵山ティーチャー?」
「………今度からその呼び方やめろよ?……まぁいい。お前、この前のテストの点数は?」
あー、この前のテストかぁ。難しかったよなぁ…最高点97点だったし。と、考えているとお兄ちゃんがすごい点数を言った。
「98点。」
それにはクラスメイトである隆也も驚いたらしく、
「へぇ、花田意外と頭良いんだな。」
と、素直に誉めていた。……とゆーか……。
「えッ!?……お兄ちゃんに負けた…!?」
「……正確には?」
点数に正確さなんてあるのか?と思いながら祥平せんせがお兄ちゃんの事を真剣な目で見ているのでお兄ちゃんの方を改めて向いてみる。
見てみるとお兄ちゃんはダラダラと冷や汗。
………まさか。
「……ゴウケイデデス。」
「「はぁ!?」」
「それはやばいぞ!?」
「合計100いかなかったの!?」
……祥平せんせが僕の目を見てふるふると首を横に振る。まるで、『こいつはもうだめだ。』と言っているようだった。
「…じゃあ、今日呼び出した理由って、もしかして………?」
「………浩司、夏休みは夏休みじゃないと思え。」
「えぇぇぇえぇぇえぇえぇぇ!!!!???」
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