ある兄妹の日常風景
とある県のとある町のとある家のとある兄妹のお話
住宅街に並ぶ家々。
そこには、ある兄妹がいました。
「あ、ティッシュ切れた。」
妹が呟いた。
兄
「新しいのに、替えとけ。」
妹
「いや、お前やれよ。」
兄
「それが尊敬するお兄様への態度か?しかもお前反抗期?」
妹
「お前は、発情期だろ?」
兄
「動物扱いっ!?」
妹
「てめぇが毎度毎度、夜中にティッシュ使うから、なくなったんだよ。」
兄
「…お前、女の子なんだから、そういうことは、オブラートに包んで…」
妹
「ティッシュに包んで、バレないようにゴミ箱に捨てんだろ?ファブリーズして。」
兄
「お前は、あれか、ドSか?」
妹
「いやいや、人をネッチリしつこく上から目線でいたぶるのが、好きなだけです。」
兄
「(可愛い妹がほしいー)」
妹
「オタクめ。」
兄
「マニアと呼んでください。」
妹
「そういえば、うちの下僕はどうした?
喉渇いたから、5分でコーヒー豆とロイヤルゼリー買って来いって言ったのに。」
兄
「弟ね、弟。5分とか無理だろ。
お前、コンビニでさえ、一キロあるのに…。
しかも、コーヒー豆とロイヤルゼリーって喉潤す気、サラサラねぇだろ。固体だぞ。せめて、コーヒーにしておけよ。」
妹
「コーヒー嫌いなんだよ。」
兄
「なんでコーヒー豆頼んだんだよっ!?」
妹
「なんとなく。」
兄
「お前、本当最低だな。」
これが、ある兄妹の日常風景。