第六斬目! 決意
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まさか男が俺だけだなんてな……。
色んな事が起こりすぎて今更あまり驚かないけどさ。
子供とかはどうやってつくってるんだよ。
いろいろと謎があるが今はそんな事を考えてる時じゃないよな……。
まだ聞きたい事だってあるんだ。
「一つ質問があるんですけど。俺をこの世界に呼んだと言いましたが、
それが分かっていたらなんで俺は兵隊に追いまわされたんでしょうか。
来ると分かっていたならば保護するのだと思うのですが」
ふと疑問に思い姫様に尋ねる。
「竜一君を呼んだ時はアラバス軍との戦争の最中でしたので
兵士達も平静ではいられなかったのでしょう。ですから竜一君だと言う事に
気づけなかったのだと思います。あまり、竜一君を斬った
子を責めないであげてくださいね。その子は昨日の戦で戦死しまったのですから」
「そうだったんですか……」
確かに戦争の最中はストレスが溜まり正常の判断はし辛いだろう。
そこに俺のような奴が急に走ってきたら斬られるに決まってる。
でも、俺を斬った子ももう死んでしまってるなんてな……。
俺が今生きてるだけでも喜ばないと。
「私からの説明はもうありませんが竜一君はまだ何かありますか?」
と今度は姫様が俺に問う。
「いえ、おかげさまで状況を把握できましたのでもう大丈夫です。
すいません、質問攻めしちゃって。ただ、戦うといっても、
俺はいつ帰れるんですか……?俺弱いですし一生ここに暮らすなんてなったら……」
ガルデンでの基準値では俺のスペックは高いのかもしれないが、
地球での基準値だと、俺はとてもじゃないがハイスペック人間ではないはず。
武道も別に習ってた訳じゃないし、救世主ですか?って問われても
自信もってはい!なんて言えねぇよ……。
「大丈夫です。さっきも言った通り、
竜一君には勇者として、この国の為に戦ってもらいます。
そしてこの国を守りきれた時、竜一君を元の世界に戻す事を保証します」
物凄く勝手で迷惑なのは承知ですが、お願いします」
と、ぺこりと頭を下げる姫様。
いや、だから俺弱いんで、守りきれなかった時はどうすればいいんすか……!
ってこれ以上言っても仕方ないか……。
まだ完璧に守れないと決まったわけじゃないんだし。
それにこの世界にいる時と、地球にいる時では色々と違うところがある。
足の早さだってこの世界にいる時の方が圧倒的に早く感じるし、
跳躍力だって人の上を軽々と飛び越える事だってできる程だし。
もしかしたら力だってあがってるかもしれないしな。
てかあがってるだろ絶対。
お、なんだか自信ついてきたぞ……!
よくよく考えると国の勇者様ってかなり良い待遇じゃん。
マイナスばっかりに今まで捉えてたけどプラスに考えると結構良いかもしれない。
今はそう思わないとやってらんねぇよ。
「分かりました。俺に戦わせて下さい」俺はついに覚悟を決めそう口を開いた。
すると姫様は満面の笑顔で「ありがとうございます!」と叫んだ。
その顔からは本気で喜んでいるというのがよく伝わってくる。
「では早速、この国を案内をします。今案内役を呼びますので」
そう言うと姫様は手をパンパンと叩いた。、
広い部屋にその音がここち良く反響し、聞き入ってると
突如上から女の子が降ってきた。危ない!と叫びかけたがそんな心配は要らなかった。
茶髪のストレートロングの女の子は華麗に着地し「お呼びでしょうか」
と、姫様に向かう。ってめちゃくちゃ可愛いぞこの女の子。
「申し訳ありませんが、竜一君の為にヴァルガントの案内をしてもらえますか?」
姫様のお願いに対しその女の子は「承知しました」とだけ返答し、
俺の元へ歩み寄ってくる。承知しましたって…家政婦の○タで
最後に聞いた以来だったがまさかリアルで聞けるとはな……
とくだらない事を考えているとその女の子は俺の腕を引っ張り
「ではいきましょうか」と足を進め出す。そう。俺の病み上がりの右腕を掴みながら。
「ちょ!痛いから!右腕が痛いから!包帯でグルグル巻きにされてるのは
見えてるはずだよね!?わざとだよねぇ!」
と痛みに耐えられず女の子にストップを要求するが
聞き入れてもらえず、そのまま部屋の外へと連行されてしまう。
俺って情けねえ……。
ありがとうございました^^