第四斬目! 夢か現実か
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「貴方が姫様ですか……?」
「始めまして。私はヴァルガント王国二代目王女、プレセアと申します。
貴方が片山竜一君ですね?」
俺は今の違和感ある発言を見逃さなかった。
「なんで俺の名前を知ってるんでしょうか。俺はまだ名前を名乗ってないはずですが」
「言わなくても分かります。貴方をこの世界に閉じ込めたのはこの私なのですから」
「は?」
あまりにもあっさりしすぎた衝撃発言に思わず思考が停止する。
約五秒間の間無感情ロボットとなった俺は、首を左右に大きく振り思考を取り戻す。
「な、何を言ってるんですか?冗談キツイですよ」
なんとか冷静に対応するがそれを隠すのにも無理があった。
冷や汗が額から流れ落ちポタポタと床のレッドカーペットに滴りシミを作った。
嘘だと願いたいがきっとこの人が言ってる事はもしかすると本当なのかもしれない。
自分でもこんな事を思うのはおかしいと思う。
しかし、優しい声をしている姫様の声には威厳もあった。
そんな威厳の持ち主がくだらない嘘をつくはずがない。
「私は嘘をつくような人間ではありませんから」
さらに追い討ちをかける姫様の一言で俺はもう理性を失った。
「なんでですか!俺を閉じ込める事に、なんの意味が!」
姫様は俺の急変ぶりに驚いてしまったのか辛そうに顔を背ける。
「す、すいません……」
俺は急いで謝った。いまのは俺が悪かった。
何か理由があったはずなのにそれも聞かず、一方的に怒鳴ってしまったからだ。
すると姫様は顔をあげ、ゆっくりと口を開いた。
「本当に竜一君には申し訳ない事をしてしまいました。
しかし今の私達にはそうするしかなかったのです」
そうするしかなかった……?一体何が起こっているんだ?
「俺を夢に閉じ込める程の理由ですか……聞かせてください」
俺がそう口にすると、何故だか姫様は目を丸くした。
は?何かいけないことでも言ったか?俺。
どういうことか分からずあたふたしてると姫様は気まずそうに口を開いた。
「先ほどから何か勘違いしてる様ですが……この世界は夢なんかじゃありませんよ?
ほら、ちゃんと感覚があるじゃないですか。それがなによりの証拠です」
言われて見れば確かにちゃんと痛覚もあるしな……って
「はぁぁ!?」
俺の叫び声が広い広いこの部屋に深くコダマした。
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