11:復活の魔神!! そして… ③
第11章・3話目です。
突然の展開!?…な話ですw
カッ!!
突然、鳥笛自体が、激しく光り輝く。
「!!?」
全員、その余りの眩しい光に目をやられそうになり、慌てて手をかざしてガードする。
「なっ…何じゃ!? この光は!!?」
もちろんデラデューンもその光に慌てて、腕を上げ光から目を庇おうとする。
…が…
ぐきゃっ!
勢いよく上げた腕と一緒に上がったローブの広い袖口が、先程まで握っていた丸く大きな制御球を引っ掛けて…制御球を制御盤と呼ばれる盤面に繋げる制御棒が勢いよくポッキリと折れる。
「はい?」
袖口が華麗に折った制御球がポーンと勢いよく空をきり、コロコロと転がっていく。
若返ったかのように元気満々だったデラデューンの顔が一瞬で、まるで何十歳も年取ったように恐ろしい顔で固まる。
『あ˝ーッ!!? 制御球がぁあー!!!』
デラデューンの叫び声と共に、
ぐらり…
と魔神弐號の鉄の大きな身体がゆっくりと傾く。
「あーッ!?」
「危ない!!」
アリスとクララの声が重なる。
「アルフ!!」
「え?」
その声に振り向いたアルフレッドの目の前に、巨大な魔神の身体がゆっくり倒れてくる。
ゴゴゴゴゴ
ずううぅん!
凄まじい音と共に大きくて重い鉄の塊がアルフレッドの上に落ちてくる。
「ぎゃあぁー」
鉄の塊と、それが倒れた事による砂煙がアルフレッドの姿と悲鳴を隠す。
その様子に思わず「不幸…」との言葉がラルシオンの口から漏れる。
「アルフ!? 大丈夫!?」
「アルフ君、生きてる!?」
魔神弐號の倒壊から免れたアリス達が慌ててアルフレッドに近寄る。
徐々に晴れてきた砂煙の中に、魔神弐號の横たわった身体とその下に挟まるアルフレッドの姿があった。
「う…」
アルフレッドの呻き声が聞こえる。
どうやら魔神弐號の下敷きになってしまっても、それでも生きてるらしい。
おそらく鉄の塊の隙間に上手くハマったのか。
「と…鳥笛…は?」
呻き声を上げ頭から流血しながらも鳥笛を探すアルフレッド。
その言葉に、
「えっ!?」
「そ…そーいえば…」
「どこ?」
と慌てるラルシオン達。
周りを見渡すと少し離れた場所にきちんと宝石のはまった鳥笛は転がっていた。
ホッとして手を伸ばそうとしたラルシオンの前に…
たしっ
…とドロシーがその小さい手で鳥笛を握る。
さっきも可愛いおもちゃだと思い、勝手に持って行こうとしたドロシーだ。
今回もこんな修羅場の中でもつい手が出てしまったのだろうか。
だが、今の鳥笛は中身のないおもちゃではない。
心臓宝石をはめ込み完璧な状態になり、願いを叶えるという『伝説の鳥笛』になったモノなのだ。
ましてや今現在、倒れたとはいえ目の前にはまだ脅威が存在しているのだ。
鳥笛を 使わなければ自分達にもこの世界にも未来はない。
…制御球が壊れ、魔神弐號をもう動かす事が出来なくなっているとは知らないラルシオンは、とにかく魔神がまた動き出す前に何とかしなければと焦っている。
「ドロシーちゃん、さあ、それ貸して!!」
ドロシーから鳥笛を取り上げなければと、慌てて手を伸ばすラルシオン。
「待って!」
そのラルシオンの動きを何故か止めるアリス。
「何よ! あんたこの期に及んでまだ宝石に未練があるってーの!?」
「そんなの当然じゃない!! …けど今言ってんのはそーじゃなくって…変なのよ!!」
…さすが安定の守銭奴!
どんな状況でも金目のモノへの執着は変わらない。
…だが、そうではなく…
アリスは気付いたのだ。
そう…鳥笛を握るドロシーの表情が何やら虚ろに見える事に。
そして、その小さな身体から何か…得体の知れない雰囲気の何かが発せられ始めた事にも。
「この子…何か邪悪な気が…」
アリスの言葉が言い終わる前に…
ビキビキビキビキビキ!!
突然ドロシーの身体から、何かが千切れる様な音なのか…それとも何か引き伸ばそうとする音なのか…そんな違和感のある音がする。
だが、そんな異常な音がしているのに、ドロシーは虚ろな瞳のまま、幼い表情は一切変わらない。
そして…
突然…じわじわと何やら怪しい気を発していたドロシーから…
ブワッ!!
…と巨大な気の圧のようなモノが一気に爆発するかのように…本当に突然、強烈に放たれる。
その気の圧力がドロシーを中心に…
ドンッ!!
と、逆流するかの様に立ち上がり光り輝く気の柱が大きく現れる。
「ド…」
「ドロシー!?」
驚き、唖然と立ちすくむ皆は、ドロシーの名を呼びかける事しか出来ない。
だが…ドロシーにはその声が全く耳に入っていないようだ。
大きな光柱の中で、瞳を閉じ、まるで魔力源の切れた魔導人形のように力無く立っているだけである。
その間も突然立ち上がった光と気の巨大な柱は真ん中にドロシーを据えたまま、どんどん圧力を上げていき、その光柱を天高く伸ばしていく。
その柱に向かい周囲の気がまるで集まっていくかのように、渦を巻きながら吸い込まれていき、ますます圧を強めていく。
「はっ…早く笛を…」
「ダメッ! 近付けない!!」
こうなったらもう、この状況を止めるためにも鳥笛に頼らなければ…と判断するのだが、ドロシーの周囲の光柱の余りの圧力に近寄る事すら出来ない。
普通の魔法や必殺技等とは比べ物にならないほどの気の圧力がその柱から強烈に放たれているのだ。
「何なの!?いったい…」
その圧に飛ばされないよう踏ん張っている事しか出来ず、ただ見ているだけのラルシオン達。
その光の柱の中で
ビキビキビキ…
と何かが引き伸ばされる様な音と同時に、
グオオオオ…!!
と圧力がまだまだ有り得ないほどどんどん増していく。
「!!?」
「なっ…何!?」
光柱の中のドロシーが、その圧の集まる力のせいなのか、その身体がじわじわと宙に浮き始める。
…と…
その宙に浮いた幼い身体が、徐々に姿を変えていく!
「あの子…?」
アリスとラルシオンが思わず声を上げる。
「あの子6歳じゃなかったの!?」
じわじわと幼い身体が大きくなっていく。
6歳としてはやや小さ目だったはずの子供の身体が、ゆっくりと少女の身体に…そしてそのままさらに大人の女性の身体へと変わっていく。
大き目でだぶついていた服も、身体が大きくなるに連れ無理矢理引っ張られ、どんどん端から破けていき、今はかろうじて身に着いている程度にしか残っていない。
そのかなり露出してしまった身体は、
「あたしより胸がでかい!」
と思わずアリスがツッコミ入れてしまうくらい、ボンキュッボンな見事なプロポーションになってしまっている。
「顔まで別人じゃない!!」
ラルシオンも思わずツッコむ。
確かに身体が大人になった…だけではない。顔付きが、可愛らしい丸みを帯びたモノからシャープなキツめの美人にガラリと変わり、波打つ漆黒の髪まで徐々に色が変わっていき、気がつくと華やかに輝く金色の長い髪に変わっている。
やがて…光の気の柱の中で、ドロシーの姿は完全に変化を遂げる。
そして…
ピキッ
…と繊細な細工が施されていた額のサークレットにヒビが入り…
パン!!
と、圧力に屈したかのように、そのサークレットが砕け散る。
その瞬間、閉じられていたドロシーの切れ長の金の瞳がゆっくりと開かれる。
ふわっ…と長く伸びた金色の髪が大きく揺れる。
その髪に隠れるように、額には『邪』という古代文字が、赫い血のような色で描かれている。
「……ふ…ふっ…ふふふ」
別人のように変化したドロシーの口元が怪しく歪み、そこから笑いがこぼれる。
その声音は、子供の声ではない。大人の女性の声である。
…が、何故かその響きは不思議な…目の前の女性から発せられているとは思えないような、地の底から響くような怪しい声音に聞こえる。
そうして――いつの間にかドロシーを取り巻いていた光の気の柱は消え、その代わり、自身が圧倒的な圧を放つ女性が、ザン…と浮いていた空中から地面にゆっくりと降りる。
「ふっ……はーっはっはっはっはッ!!!!」
やがて、さも愉快そうに高嗤いを上げると…
「我こそは不幸の神…邪神デスフォートじゃ!!!」
と、ドロシー…いや邪神はそう高らかに宣言し、そのあまりの展開に愕然と固まる皆の前に、
バン!!
…と、立ち塞がった!!
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よかったらぜひ、のぞいてみてくださいませm(_ _)m
第11章3話目になります。
ついに最悪の展開に!?…なお話でしたw
次回は新章第12章1話目になる予定です。よろしくお願いしますm(_ _)m
…今週も相変わらず体調不良でしたが…何とか更新できましたorz
来週も一応更新予定ですが…ここからまた体調が悪化したら、またまたヤバいかもですorz その時はご容赦くださいませm(_ _)m
……できれば一気に毎日更新とかできるようになるといいなぁ…と夢想しているのですが、なかなか…orz
ではでは。
次回も無事更新できましたらまたお会いしましょう。
よろしくお願いしますm(_ _)m
あと…最後にお願いがw
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