健康な毎日
ホームページの作り方を検索して、パソコンを買ってサイト作りを業者に委託した。
今の私はお金持ちだからね!自分でせこせこと作らなくていいのさ!基本的なことは出来るようにしておくけど。
ずいぶんとうさんくさい注文をしたから業者にさぐられたけど、金を積んだら大人しく作ってくれた。世の中、金で片付くこともある。汚い大人になったものだ。
心療内科はまだ経過観察。病気は完治したから付き合わなくてもいいけど、今までお世話になったからね。最後までお世話になりますとも。
私は引っ越しの為の部屋の片付けをしている。全部亜空間収納に入れればいいからひたすら洗濯機を回して、掃除して、病気の間は出来なかった事をしている。
相変わらずアパートの部屋のお隣さんはうるさい。大学生なんだけど、彼女が出来たらしく、ごにょごにょな事をしている声がつつぬけなんだよね。私はウブなんだ。もう少し大人しくしてくれ。
なんだかんだ健康になった事を楽しんでいたら、ホームページの作成が済んだと連絡があったので、使い方を説明してもらう。パソコン教室に通っていたことがあるけど、昔すぎて忘れていることも多いからね。
一応ホームページだけど、病気、怪我、障害者の人達の交流サイト。カキコミ出来るようにしてある。
下までスクロールしていくと、裏ページに飛ぶ為の仕掛けがしてある。この裏サイトは探した人の特別ページだから私と患者さんがカキコミしてやりとりできるようになっている。秘密厳守の場所だ。まずは定型文で必要事項を書いてもらい、その病気や怪我の治療費を調べて治療する金額を決める。納得してもらったら治療をしに行く。ぼったくったりはしない予定だ。貰ったお金を数える紙幣カウンターもネットで買った。ちょっと大きいから亜空間収納にしまってる。
時は金なり。
私は病気中の6年が無駄だとは感じていないけど、その6年が健康だったら、もっといろんなことが出来たんじゃないかとも考えてしまうんだ。
だから、この裏サイトを見つけてくれた人には時間を有意義に過ごしてほしい。
私はもう億単位のお金があるから普通に暮らすなら働かなくてもいいけど、趣味的に私が生きる目標の為に病気や怪我をしている人を救いたい。
私が病気の時は、いつも誰かに心の中で『助けて』ってお願いしていた。親によく心の中で呼びかけていた。そういう人は多いんじゃないかと思ったんだよね。1人で戦うのは怖い。誰か一緒に理解して苦しみも喜びも分かち合いたかった。ネガティブな心の中で首を吊る自分を想像したくなかった。自殺願望は病と一緒に常に心の中にあった。そんな人達を助けたい。自殺はポジティブな時は一切考えないのに不思議だ。
1番は私が身バレしないことだけどね。能力がバレて何処かの研究機関に送られるなんてゾッとする。ワレワレハウチュウジンダ。なんてね。人間だよ!生まれてからずっと!なんか変な力がいつのまにか手に入ったけど。
布団もずっと干せなかったから天気の良い日に干して、洗濯物も干したらベランダがいっぱいになってしまった。夏の暑い日差しにカラッと乾いてくれたらいいな。
ネットを開設してから1日数人は見にきてくれる。それを楽しみして私もちょいちょいカキコミする。みんなで苦しみや辛い事を分け合って、少しでも心が軽くなるといいな。
健康な日常を楽しんでいると母親から連絡があって、私達の家の「建て方が終わったから手伝いに来なさい」と大工仕事の手伝いをしに来いという連絡だった。
確かに自分の住む家を建てるのに記念になるかもしれない。妹も仕事休みの土曜日は一緒に手伝うようだ。
小さい頃が思い出される。父親の現場まで行って家族でお昼のお弁当を食べようと思ったら箸が無くて、父親がささっと人数分の箸をいらない木材で作ってくれたんだよな。あれは素直に凄いと興奮したものだ。
木の匂いは嫌いじゃ無いし、グラスウールを付けるのしかお手伝い出来ないけど行こうっと。
私の予定に大工仕事が加わった。家族で仕事。ちょっと楽しみである。