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おハーブおじさん 栽培チートでおハーブ大好きお嬢様を助けたら、真の仲間と認められました。合法おハーブで彩る異世界村おこし  作者: うえき蜂


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19/42

土壌

 シェアハウスの中庭。

 日当たり良好。ベンチを設ければ、住民たちの憩いの場間違いなし。

 さりとて、変人集団がほのぼの井戸端会議に参加するはずもなく。


「ふぅ、草むしり完了」


 おじさんは、ひたすら無心で雑草を引っこ抜いていた。

 清めのソルトで除草すれば、おじさんの腰が犠牲にならずに済んだなあ。

 ちょい、ハーブ畑を不毛の地にするんじゃない。<土壌>スキル自体は、特にチートではなくありふれた能力。一応試したものの、やはり<塩力>に軍配が上がった。


 単純に、使用者のレベル差で力負けしちゃったよ。しょうがないね。

 おハーブ畑となる場所をクワで耕した、おじさん。


 近所の農家おじさん(別人)に分けてもらった腐葉土をふりかける。

 趣味の園芸おじさん(本人)は、<土壌>スキルを発動。直接手で触って混ぜれば、フカフカの土壌が盛り上がった。少し経つと、表面に白化粧が施された。


「石灰かな? 栄養素、アルカリ性、土壌改良……」


 ダメだ、さっぱり分からん。おじさん、スキル頼りの素人だからっ。

 どーにかなれーと祈りつつ、苗を植えて種をまいた。

 畑の土が十分湿るまで、ジョウロで水をたっぷり与えていく。


 バジル、ミント、ローズマリー、ローリエ、ハイビスカス、マリーゴールド、レモングラス、ラベンダー、カモミール、セージ。ハーブ祭だった。

 ここを、ハーブ栽培地とするッ!

 後で、オサレな看板を立てかけてもらおう。


「タクミ様! わたくし、何か手伝えまして?」

「ハーブ畑の装飾をお願い。周囲をレンガで囲ったり、アンティーク調の花壇を並べたり。ウッドデッキとか石畳を並べて、ハーブが主役の庭造りをお願いします」


 おじさんに、ガーデニングセンスなんてあるわけない。女性目線が足りないなぁ~。


「カミツレさんと協議しますわ! インテリアコーデ、お任せくださいましっ」


 ローレルさんが楽しそうに、両手を合わせた。

 まるで、お嬢様のような慎ましい笑みを携えている。


「じゃあ、おじさんはちょっと休憩してくる。ハーブの新商品、作っとくよ」

「新商品おハーブ!? すでに、構想がありまして!?」


 ローレルさんが楽しそうに、両手を合わせた。

 まるで、おハーブ(合法)をキメたような笑みを携えている。

 はたして、想像おハーブで愉悦するのは健全か? うーん、アウト。


「疾く、取りかかってくださいませっ。おハーブティーを飲みながら、全力待機ですわ!」

「在庫切れが心配だし、作業前倒しかなあ」


 おじさん、休憩なし。身体がきついぜ。

 コンビニバイトではよくあった。休憩時間でも店が混むと、対応しなくちゃいけない。

 スタッフルームに入った時点で休憩は成立! 遅えぞ、さっさとレジに入れ!

 異世界生活に対応できたのも、辛く苦しく険しいコンビニ経験の賜物である。


 ――滅びろッ!


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