表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/32

 週末ラジオ  (お題:ラジオ・雪・幻影)

 さぁさぁ!今週もやって参りました!

 世界の終末からこんにちは!

 週末ラジオのお時間です!

 

 いやぁ…。今日も曇っていますね…。

 こうも、曇りが続くと、皆さん気が滅入っちゃうんじゃないですか?


 そんな皆さんに、今日お届けするのはこの曲!晴天の空です!


 ~♪


 いやぁ。良いですね。

 夏の日差し、潮の香、賑やかな歓声。

 あの頃を思い出しますね~。


 あ、でも、思い出したからと言って、防護服を脱いじゃダメですよ?

 雪の様に綺麗な灰ですが、吸い込むだけで一巻の終わりですからね。


 っと、そんなジョークは置いておいて、皆様からのお便りを紹介していきたいと思います!

 って、言っても一通も無いんですけどね!


 毎週やってるんだから、だれか一通ぐらい手紙くれても良くないですか?!

 それともなんですか?!誰も聞いてないんですか?!


 おっと、失礼、取り乱しました。


 皆さんからのお便りがなくても、私は頑張りますよ~!

 昔、有名な人が、元気があれば何でもできる!って言ってましたしね!


 …まぁ、死んじゃったけど。


 あぁ~!!ダメダメ!

 空がこうも暗いと、気持ちまで暗くなっちゃいます!


 お話のネタも尽きたので、今日はここまで!


 来週も絶対、聞いてくださいね!


 ファックス、お便り、お電話でも良いです!


 文句でも、批判でも、何でも良いから…。

 誰か…。

 誰か答えてよ…。


 だれジジジ~。


 死の灰に覆われた町の一角。

 一つのラジオ受信機が寿命を迎えた。


 音を拾う力の無くなったラジオ受信機。

 それでも、まだスイッチのボタンは淡く光っていた。


 誰かに見つけて欲しいのだろうか?

 他の誰も、もうこの街にはいないと言うのに。


 その内に、淡い光も消え失せる。


 街は最後の色を失った。


 世界は本当の終末を迎えたのだ。


 …あなたの思い出を残して。


 =========

 ※おっさん。の小話


 今回のお話は、死んだ世界のお話でした。


 そのままの世界観で読んでもらっても、面白いと思いますが、これを誰かの心の世界だと思って読んで頂くと、別のモノが発見できるかもですね。


 ラジオを放送していた人の声。

 枯れる前に、誰かに届きますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ