中編
「でりゃあああっ!」
ガバンは、排気ガス怪人を金属製の画板でぶったたいた。
「ぎゃおう・・・!」
「情けないぞ、排気ガス怪人!」
シビンが怒鳴る。
ガバンが、右手を振る。
すると、光の剣が現れる。
「ビームブレード!」
ガバンは、それを一閃する。
「ぎゃおおおおおッ!」
毒ガス怪人は、爆発四散する。
そのときだった。
「ほーほほほ!
助けてあげてもよろしいわよ!」
「誰だ貴様!」
シビンの反応は、もっともだ。
空にマッド女王・・・じゃない・・・
マッド王の顔が浮かんでいたからだ。
「この怪しいオカマが!」
「失礼ね!
私は、「オカマ言葉」を使う「オヤジ」なのよ!
王様とお呼び!」
カッ!
空から稲妻が轟き、毒ガス怪人を巨大化再生させた。
「ほーほほほ!
今後、デビルファーザーの幹部は、地球における「出向社員」扱いで雇ってあげるわ!
アナタのボスとは話がついているわ!
お給料と命令は、私たち「ミュータン」が伝えてあげるわ!」
「お・・・
おお!ありがたい!
女王・・・
いや、王よ・・・
恩に着る!」
「今更ね・・・
いいわ。
このクソ生意気な宇宙刑事を、ポケットに入れられるくらいにたたんじゃいなさい!」
「おうよ!」
だが、ガバンは、声をあげていた。
「いでよ!
ドラゴン・ノア!」