魔王、青年と考え合う。
2週間ぶりですが……とっても短いです。
『転移の術式』……それは物体及び人を指定した場所へと転移させる術式のことだ。
これは転移場所を予め指定し、その場所へ送るための札を設置し、その札を作動させるとその札を設置した範囲を転移させることができる。
ただ、この術式は普通に使うと札を大量に消費するため燃費が悪い。
「……といった感じだ。」
我は、我自身が思ったことを、ブルーとレッドに語った。
「なるほど……」
「転移か……」
「そうなると、目的は魔王様……だった?」
「そうだな、我の考えだとそうなるな……」
そう、我の考えからなるとその謎の人物の目的は我と言うことになる。
しかし、なぜ我を狙う理由があるのだろうか……そこはまだ我には分からなかった。
「となると……俺が考えていたこととは違うか……?」
「ふむ……?考えとは、ひとまずここで聞いてもいいかな」
「……はい、分かりました。」
レッドが、考えていたことを我は聞くことにした。
レッドは一息入れると、自身の考えを話し始めた。
「……では、俺の考えを言います。と言っても俺の考えはとても簡単で、この里……目族にとって一番重要なものを狙ってとのことだと考えています。」
「……アレか。」
「あぁ。アレだ。」
「ふむ……アレ、ガンドストーンのことだな。人族に狙われていると言われている。」
「はい、そうです。それには目族にとって重要な秘密があります。ただ、現状では魔王様にも教えることはできません。」
「ふむ、分かった。続きを」
「はい、その続きですが、そしてその秘密が漏れていると考えました。……それから……」
それから、我はレッドの考えを一通り聞いた。
「ふむ、なるほどな……確かにその可能性もありえる……か」
「……はい」
「……両方の可能性を考えるまたは両方ともの可能性もありえるのかもしれませんね」
「だな……」
そして、我らは一通り考えながら、屋敷へと歩きながら話し合った。




