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魔王の嫁は勇者様  作者: GN-Va
二章 日常と目族と
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青年、考える

俺は、イェロから聞いた情報を一から思い出し帰路についていた。

俺が貰ったイェロの情報で、俺は気になることを聞いていた。

それは、三つ目族の族長の屋敷に何回かに分け三つ目族ではない者達がその屋敷へと入っていったというものだった。

俺は一つ目族なのかとは聞いたが、どうやら一つ目族でもなかった。

つまり、本当に部外者が族長の屋敷へと出入りしていると言うことだった。


「……ほんとにどういうことだ」


俺はそのことを何回も考え、それを族長……親に言おうかと何回も考えた。

しかし、このことは誰に聞いたのかと言われたり、俺自身知らないほうが良かったりする場合もあり、難しかった。


「とりあえず……家についてから考えるか」


俺は、そう呟き自分の家へと足を向けた。


□□□


俺が、自身の家へと着き、族長と話すかと考えているうちに次の日となっていた。


「……いつの間にか寝ていたか。」


俺はそう呟き、寝ていた場所から離れ着替え始めた。

そして、それが終わると家の中を歩き始めた。

なぜなら、今なら親父……まぁ、族長がいるかと思ったからだ。

しかし、すでにいなかった。


「まぁ、そうか……最近はあっちで泊まっているとか前言っていたか。」


俺はここに帰ってきていたときに言われていたことを思い出しそう呟いた。


「まぁいい……もう考えても仕方ない、直接聞きに行くとするか……」


俺は結局昨日から考えていたことは放棄し、聞くことにした。

そして、聞きに行くために最低限の料理を食べてから、家から出て行った。


□□□


俺が、自分の家から出て族長の屋敷へと足を向けて歩いていると前方に見知った人物がいた。

その人物はどうやら俺に気づいておらず、周りをきょろきょろと見ていた。

俺はそれが気になり、その人物に話しかけた。


「おい、どうした?」

「……!?」


その話しかけられた人物は俺が放った言葉に驚き、振り返り俺を見た。


「……なんだ、レッドか驚かせるなよ」

「挙動不審だったお前が悪い。」


その人物は昨日俺と話していたイェロだった。


「……確かにそうだな。それで、何だ?」

「周りを見ていたから気になっただけだ。」

「……それか、それはだな。言えん」

「……どうしてだ?」

「情報屋としての仕事だからな」

「……そうか、まぁ分かった。俺はこれから屋敷に行く」

「……?なぜそれを俺に言う」

「なんとなくだ」

「そうか……」

「まっ、邪魔したなそれじゃぁな」


俺はそう言って、イェロに手を振りながらイェロから離れていった。


「少しは気をつけろよ……」


イェロはそう呟き、俺を見送っていた。

……気をつけろか、あいつが言うってことは何かあるということか?と思いながら俺は屋敷へと歩いていった。


□□□


イェロと会ってから数分立ち、俺は屋敷へと着いていた。


「で……族長はいるのか?」

「いえ、今はいません」


だが、俺が話そうとしていた族長はいなかった。


「本当にいないのか?どこにいるかわるかか?」

「はい、ございません、その権限は私にはありません」


その問答を何回繰り返しても同じ回答が帰ってくるばかりだった。

ちなみに先ほどから俺が放している相手は三つ目族でも一つ目族でもない……だが、イェロが不審人物と言える存在でもない。なぜなら、それは族長が持つ一つのオートマタと呼ばれるものだからだ。

これは、族長がどこからか拾ってきた物で相当古い時代に作られた物といっていた。

そして、このオートマタは一度、命令されたことを忠実に守ることを記入されていた。


「はぁ……ということは会えないか……しょうがないか」


俺は、そのオートマタの前でそう呟き、族長の屋敷を後にした。


□□□


「族長はいなかったが……魔王様には伝えておくか?いやでも魔王様にはあの黒ずくめが着いているから知っているか?……まぁ、一応行ってみるとするか」


屋敷を後にした後、俺は魔王様には伝えておくのどうだろうかと考えた。

そして、結果的には伝えに行くという考えになり、魔王様が泊まっているはずである屋敷へと足を向けた。

それから、数分後俺は魔王様が泊まっているはずの屋敷へと入って行った。


□□□


「さて……とりあえず、魔王様が泊まっていると思われる部屋へ行くか」


俺は屋敷の中に入り、魔王様が泊まっているらしき部屋へと着き、その部屋の扉をコンコンとノックした。

しかし、その部屋の中からは何も返ってこなかった。


「はいりますよっと……」


何も帰ってこなかったので俺は、その部屋へと踏み入れた。


「やっぱり、いないか……まぁ、待っていればいいか。」


俺はそうして、その部屋で待つことにした。


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