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魔王の嫁は勇者様  作者: GN-Va
二章 日常と目族と
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魔王、泊まる屋敷を変える

我達が、消失した屋敷の前で立っていると、一つ目族の族長の屋敷から一人飛び出してきていた。

そう、一つ目族の族長である、ガデンだった。


「……どうした。何か音がしたのだが……なんだこれは!?」


そして、ガデンは元々あった場所にあった屋敷が無いことを見て驚いていた。


「ふむ、ガデンよ、お主は何も知らないと言うことか」

「あ……あぁ、俺はずっと隣の屋敷でやることをやっていたからな……」

「そうか、ふむ……他に何かなかったか?」


それから我は、ガデンとこの屋敷と起こったことについて話し合った。

その話し合っている途中に、三つ目族の屋敷からレッガが飛び出してきていた。


「な、なんだ、これは屋敷が消えておる!?」


レッガもガデンと同じように驚いていた。

そして、レッガは話し合っていた我らに気づき、我らに話しかけてきた。


「魔王様、ガデン……これはなにごとで?」

「ふむ、大きな音がした後にココに戻ってみれば屋敷が消えていてな。おぬしは何か知らぬか?」

「い、いえ、族長の仕事をしておりましたゆえ何も知りませぬ」

「そうか。」


我はそれっきり、黙りこみ考え出した。

その考えている中、ガデンとレッガは二人で会話を続けていた。


「……魔王様が止まっていた屋敷が消失したか、レッガどう見る?」

「……おそらく、魔王様が狙われたのでは」

「ふむ、俺もそう思うが……いかんせんおかしく感じる。」

「どういうことだ?」

「魔王様を狙うのならばまだこんな時間に狙うのはおかしいだろう?」

「うむむ、それは確かに……」

「まぁ、まだ分からぬ……だが、俺達にはもう一つ重要なことがある」

「むっ?」

「今夜の魔王様が泊まる場所だ」

「……そうか」


ガデンはそう言い、レッガは肯いた。


「狙われているとしたら、生半可な場所では無理だ」

「うむ……となると」

「俺の家がベストだろう」

「……確かに、ガデンの家ならば防備は万全じゃな」

「ということで、魔王様。今夜は俺の家に案内させていただく」

「そうか、うむ、分かった。」


我はガデンからそう言われ肯いた。


「私はこの場に残り少しでも情報を集めるとする。」

「おう、分かった、魔王様の守りは完璧にするから……頼むぞ」

「あぁ」


レッガはそう言い、早速調べ始めていた。

我はガデンに案内されて、先日案内されたガデンの家へと連れて行かれた。


□□□


「魔王様は俺の家はご存知で?」

「あぁ、先日に案内された。」

「ということは俺の倅と会ってますな」

「あぁ」

「会っていましたか、どうです。いい倅でしょう」

「あぁ、じつに注意深く族のことを思っている青年だった」

「そうでしょうそうでしょう、ガッハッハ」


ガデンの家へ案内されている中、我はガデンと会話を交わしていた。

その中で、ガデンの息子であるブルーの話題もあった。

ガデンは自慢の息子だと我に自慢していた。

我も、その話を聞き息子か……と呟いていた。


「さて、着きましたぜ」


そして、そんな話をしている中、我達はガデンの家へと着いた。


□□□


「ブルー帰ったぞ」

「……親父か、むっ、後ろにいるのはまさか」

「あぁ、魔王様だ」

「またあったな」

「……どうも」


ガデンが家の中に入ると、すぐさまブルーがやって来た。

ガデンはそれを見てから、ブルーに帰ったことを告げていた。

そして、ブルーはガデンの後ろにいる我に気づき会釈をした。


「……親父、なぜ魔王様がここに?」

「まぁ、かくかくしかじかといろいろとな、その内容はまとめて話すから今は、魔王様の歓迎が先だ。」

「……分かった。」


ブルーは肯くと家の奥へと消えていった。


「さて、魔王様こちらへ」

「ふむ」


我はガデンに連れられ、家の中へと入って行った。


□□□


我が、家の中に入り少ししてから、夕食を用意された。

いや、されていた。


「さて、今日は魔王様はうちに泊まることになった。それもかねて歓迎の食事だ」

「……」


ガデンはそう言って、自身の近くにあったコップに飲み物を入れいてた。


「さて、ついでにブルーには話しておかなくてはな」

「……あぁ。」


ガデンはコップに入れた飲み物を飲み干し、ブルーの方を見てそう言った。

ガデンはブルーに今日の夕方に起きたことを一部始終伝えた。


「……なるほどな、分かった。警戒しておく」

「あぁ、頼むぞ。魔王様に何かあれば俺の……いや一つ目族の傷だからな」

「……あぁ」


そして、その会話が終わり我は振舞われた食事を堪能しながら、今後の活動について決めることを考えていた。



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