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魔王の嫁は勇者様  作者: GN-Va
二章 日常と目族と
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青年、族長からの指示

魔王様に案内役を紹介してから数時間たった。

その数時間で、俺は魔王様とは分かれていた。

なぜ、分かれたかというと、案内役を魔王様のところへ案内したら族長のところへ来いと言われていたからだ。


そして、今俺は魔王様が案内されている間に族長の部屋へと行っていた。


「着ました。

「来たか……そこへ座るがよい」

「はい」


俺が、その部屋に着くとそこには三つ目族の族長しかいなかった。

つまり、俺の親しかいなかった。


「……あの一つ目族の族長はどちらに?」

「いや、これに関してはこちら側の話だからな、あやつは呼んでいない。」

「そうですか。では、私がここに呼ばれた理由はなんでしょうか?」

「うむ……」


族長は俺を見てさらに、周りを見回してから俺にここへ呼んだ理由を話し始めた。


「実はだな……この後、魔王様をここに案内するように呼んでいるのだが、一つ目族の一部から……とてつもなく危ないものを感じるのだ。」

「……どういうことですか?」

「うむ……少しだけだが、一つ目族と我ら三つ目族の魔力はほぼ同等であるのはしっておるだろう?」

「はい」

「……それが、一部の一つ目族から……まったく別の魔力を感じることがあったのだ」

「それは……どういう……」

「ある意味で……魔族なのだが……魔族ではない感じが混じっておった。」

「……」


俺は唖然としてその話を最後まで聞いた。

族長も、俺にその話をすると会話をやめ、俺のほうをじっと見てきた。


「……そこでだ、レッドよ、お主には……一つ目族の監視をお願いしたいのだ。」

「監視……ですか」

「あぁ、監視だ。……それもばれぬようにだ」

「……はい、分かりました。」

「このことは魔王様にも内緒だ。もらさぬように……」

「分かりました。」


俺は族長の言葉に肯き、次の言葉を待った。


「それでは、この後魔王様がやってくるその前に監視に入ってくれ。」

「分かりました。では……」


俺は、そう言って、族長の部屋から出て行った。


□□□


「魔族じゃない感じ……か」


俺は族長の部屋から出て、屋敷の屋根の上で座っていた。


「それは……どういうことなのだろうか、昔あった……ことがまた起きようとしているのか……」


そして、俺は、先ほど話された族長の話を思い返していた。

族長は、一つ目族から魔族だけど魔族じゃない感じを感じたと言っていた。

それは、つまり……魔力を偽造している又は魔力を他人から追加しているかのどちらかになる……


「あぁ……考えても埒が明かないか……族長に言われたとおりひとまず監視をするしかないか……」


そうして、俺はその屋根の上から飛び降り、一つ目族の住処のほうへと足を向けた。


□□□


「よっ、ブルー」

「……レッドか、戻ってきていたのか」


俺は一つ目族の住処のほうへ行くとまず最初に、俺の友人であり、一つ目族の族長の息子であるブルーの元へとよっていた。

その友人は俺よりも一回りでかい人物であった。


「あぁ、中々……しんどかったよ」

「そうか……まぁ、無事で何よりだ。それで、俺に何か用なのか?」

「いや?特に用は無いぜ……まぁ、強いて言うなら帰ってきた挨拶ってところかな。」

「ふむ、行きの挨拶もしてないやつが何を言う。」

「それもそうだな……ハハハ」

「ふん。」


俺はブルーと他愛も無い会話をしながら、俺がいない間何があったかをブルーに聞いていた。


「それで、俺が離れている間に何かあったのか?」

「いや、特に何も起きていないな。」

「そうか……それはよかった。」

「まぁ、何かあっても俺が止めているからな。」

「それもそうか……さて、会話もこの辺でいいか」

「お前から話しかけてきたのだろう……まぁ、もう特に話すことは無いから別にいいが」

「それもそうだな、まぁ、俺もこの後用事があるからそれじゃな」

「あぁ」


俺はそう言って、ブルーと会話をやめ、ブルーと分かれた。


□□□


「……さてと、ブルーに聞いても特に何も起きていないか……それに今頃は族長と魔王様が話してるころあいかな……俺も近くにいるかな。何か分かるかもしれないしな。」


ブルーと分かれてから、一つ目族の住処を歩きながら、そう呟いた。

監視と言っても、元々俺達三つ目族と一つ目族の仲はいいだから堂々と歩いていも問題はなかった。


そして、俺は族長と魔王様の会話が気になり、屋敷の屋根へと上った。


「さてさて……」


俺は族長と魔王様の会話を聞くため俺しか知らない隠し部屋に入って行った


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