桃色の花
瑠加は7歳の小学1年生。瑠加は今、大切なことを決めようとしていた。瑠加は一週間にいっぺん、50円のお小遣いがもらえる。いつもは50円のアメ玉やチョコレートを買っているのだが、2週間前にあるものをスーパーで見つけた。それはキャラメルで、150円と少し高かった。でもキャラメルがどうしても食べてみたくなった瑠加は楽しみにしていたアメ玉をガマンして50円を貯めていたのだ。そして今日、もうすぐ赤ちゃんが生まれるため、病院にいるお母さんに50円玉をもらって、貯めていた50円玉と一緒ににぎりしめて、いつもはお母さんと一緒に通る道を急いで歩いた。今はあの念願のキャラメルをとうとう買おうとしていたところだった。スーパーから出てきた瑠加が手にしていたものは桃色の花だった。瑠加はキャラメルを買おうと大切に貯めていたお金をはたいて、お母さんにあげる花を買ったのだった。おさいふは空っぽになってしまったけど、心ははずんでいた。そして、病院へ向かう道をスキップしながら、こんなことを考えていた。
『またお金を貯めてキャラメルを買おう。そして生まれてくる赤ちゃんと一緒に食べよう。』
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これは、私が初めて書いたお話です。よかったら感想ください。
他にも、「同窓会での悲劇」というお話もあるので、ぜひ読んでください。