9th 妹とメイド
「というわけでメイド。俺はハーレムを作ることにした」
「現代日本でハーレムとかクッソワロタ。変態ですか、ご主人様」
我が麗しのメイド嬢は昨日も今日も明日も冷たい。氷点下だ。
「そう、変態だ。可愛い妹に靴下をベロで脱がさせたい」
「キモッ」
我が麗しの妹は今日も冷たい。よく冷えた成分調整乳3.6をガラスのコップで飲みながら、俺をさげすんだ目で見つめている。
「お前のことじゃない妹。可愛い理想の妹のことだ」
「理想の妹とか意味わかんない。お前の妹はあたしだけでしょ」
「ーーうわ、萌え」
妹のカカト落しが俺の脳天に直撃した。クリーン・ヒットだ。
「幸せだ・・・もっと」
「キモッ。ねえメイド。なんとかこの馬鹿をののしるこれ以上の言葉ってないかな」
首をかしげつつ言う妹。にこりとメイドは微笑んだ。
「そうですねぇ・・・ゴキブリ野郎、などいかがでございましょうか、お嬢様」
「えー、ダメだよ。もっとこう、二度と立ち直れないようなきっついのってないかな?」
ウチの妹は美人だ。とくに、ちょっとはにかんだ笑い方なんかサイコーだ。
「ウェブを検索します。--出ました。『クソ虫』これでいかがでしょう?」
「クソ虫。『ウチの兄貴はクソ虫です』う~ん、ちょっとインパクトに欠けるかな。もっとなんかない?」
ウチの妹の声は可愛い。声優になるべきだ。
「わたくしの知識ではこれ以上はーー。お力になれず申し訳ございません」
「そっかー。まあ仕方ないよね。ここまでひどい生き物ってそうそう居ないし」
ウチの妹のまつげは長い。つけまつげだが。
「そうでございますね」
二人して俺をぐりぐりと床に踏みつけながらのこの会話。幸せだ。特に妹のぱんつが見えるこの角度。--俺は変態だ。大事なことなので二度言う。俺は変態だ。警察は、俺を連れて行くべき。