準決勝戦
私は焦っていた。機体性能、操縦者としての技量、すべてにおいて相手より上回っていると思っていた。実際にカタログスペックでは余裕で私の機体が勝っていたし操縦者としての技量も目の前男よりすべてにおいて上回っていた。
なのに、それなのに私たちは互いに致命的なダメージを与えられず闘い続けていた。
ライフルのモードを単発から速射に切り替えトリガーを引く。先端から青白い光弾が飛び出すが紙一重で回避される。しかし敵の回避ルートの選択しを潰す。
<ピピピピー>
その時アラームと共にロックオンマーカが緑から赤に変わる!!
「捉えたこれでえぇぇ!!」
私は思わず叫んでいた。そしてレフトトリガー迷いなくを引いた
背面に装備されてる多目的コンテナの上面ハッチが吹っ飛び格納されているミサイル全段が相手に一斉に襲い掛かる。
マシンガンで弾幕を貼りながらミサイルを撃ち落としていたようだがすべては落としきれず近接信管が作動し敵機は爆炎の中に飲み込まれていった。
~同時刻アリーナ来賓室~
黒煙と砂煙が立ち込めて相手の姿は確認できない。だがあれを回避できたと思えなかった。
「さすがに終わったんじゃないかい?」
「ふふ…あのバカはあれぐらいじゃ落ちないわ」
「へぇ~ずいぶんと彼をかっているんですね」
「私が直々に一年間訓練したんだから当り前よ」
「それよりお祭りごとが嫌いなあいつをどうやってこの場に呼んだのか教えなさいよ」
「ああ簡単ですよ
sasad