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神の箱庭  作者: ユージン
3/7

箱庭

今後の予定は決まった。最終的には人間に化けて人里を巡るつもりつもりだが、当面は魔法の研究をしながら世界の確認と、記憶なしで転生した精霊王と魔王にあってどんな感じか確認することにしよう。どちらの居場所も知らないが世界中を飛び回っていればそのうちに会えるだろう。

考えがまとまり次第外に出た、太陽の位置から東だと思う方向に向かって飛び立った。周りの地形を確認しながら自分なりにゆっくり飛んでいると眼下に森が広がってきた、ずいぶん広い森でかなりの高度から見下ろしているのに端が見えない、しばらく飛んでも森ばかりだったためスピードアップすることにした。高速で飛ぶこと数十分、森の終わりとともに陸地の終わりも見え水の広がりも見える、海だろうか、いや、住みかの近くにあったような巨大な湖かもしれないそう思い速度を落とし眺めながら飛んでいると前方に壁のような不思議なものが見える。近づくほど巨大な壁だということがわかる。今飛んでいる高度よりは少し低いとはいえかなりの高さだしどこまで続いているのか見当もつかない。壁の向こうは白い何かが広がっているように見えたので飛び越えてみることにした。


「GUAAA---(うわっなんだ)」


 何かに阻まれるように壁の外側には行けなかった。いろいろ試してみたが無理だった。ためしに壁を壊そうと全力で攻撃しても眼下の水は底まで割れたのに壁には傷ひとつつけられなかった。仕方なく壁沿いにどこまで続くのか確かめることにした。果てが見えないので音速を超え魔法で衝撃を消しながら最高速度で飛ぶとしばらくして端と思われるところに着いた。壁が直角に合わさり角になっているように見える。


(ふむ、もしかして四方はこの壁で囲まれているのだろうか?)


 確かめるために最高速度で壁沿いに飛んだ結果わかったことは、四角く壁で囲まれていること、東と南は海っぽい感じで、北は山、西は大きな地割れのようなもので陸地を壁から離しているようだ。


(まるで箱庭のようだな、となると空も一定以上は壁の向こうのようにいけなくなっているのかな、今日は日も暮れそうだし、空だけでも確認して住みかに帰るか。)


 予想通りある高さで進めなくなったが、かなりの高さだった、太陽の軌跡ぐらいあるのではないかと考えていて、ここが箱庭なら天動説が正しい地である。この高度から地上を照らすだけなら力を使えば俺でも太陽の真似事ぐらいできそうだと思う。そうなると太陽をこの目で見てみたくなった。今日は日が沈みそうだし今日は最高速度で半日かからず世界を一周できる広さだとわかっただけいいかと考えながら、太陽を調べるのは明日にしようと決めて巣に帰ることにした。


 最高速で飛ばないとかなり時間がかかった。住処はどうも世界の中央に位置するようだ。あれほど高い山は他に見かけなかったしかなり遠くからでもわかった。山が見えてからゆっくり飛ぶと見えてる山になかなか近づけなくて困った。人里に村のようなのをいくつか見たがもう暗いし寝静まっているようだったし無視して帰って、その日は眠った。

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