Prologe
prologue
(actor:神)
見た目は平凡な男が模型を眺めながら何か呟いている。
『醜い感情を持つ人間が増えてきたな。世界が熟してきた証かもしれないな。エルフとドワーフには隠れ里を用意して結界の内に避難させるか。見苦しい人間が減るように醜い感情を抽出して魔物を創る構造を創ろう。醜い感情の量や質が魔物の強さに比例するようにすれば醜い人間ほど魔物に喰われて消えてくれるだろう。』
そう言うと模型に手をかざす、次の瞬間光が模型を包んだ。特に変わった様子は見えなかった。
『この世界も私の手から離れる時期か、任せる存在を創って引き継がせ私の分身は力に戻すとするか。・・・ふむ、力に耐えられる魂が育ってないな、誰かに頼んで適当な魂を譲ってもらうとするか。』
それだけ言うと男はその場から姿を消した。
(actor:主)
暑い夏のある日パソココンでゲームをしている俺は半引きこもりといったところか、飲み食いも忘れてゲームに熱中していたがエアコンが壊れて扇風機もない部屋で半ば朦朧としながらも手を休めず動かしていた。
「目が霞むな、画面を見すぎて目が疲れたのかな、一眠りして何か食うか」
前日から徹夜で遊んでいた寝不足の頭は朦朧としていてそのまま暑い部屋で水分補給もせずに寝てしまった。そのまま意識を失い目覚めることはなかった。
ふと気づくと、知らない部屋で見知らぬ男が目の前にいた。いや、声を出そうとして自分の異常に気づく、視界が広く上下左右前後の区別なくすべて見えるからだ、驚き自分の体を確認しようとしたが何も見えない。唖然としていると男が声をかけてきた。
『気がついたようだね、本当は魂は浄化して私の世界に役割を与えて転生させるところだったんだが重要な役割は振り終わっていてね君に選ばせてあげようと思ったんだよ。ドラゴンとして生きるのと神になるのとどっちがいい?』
何を言われているのかわからなかった、魂の浄化、転生、ドラゴン、神?今俺はどういう状態なんだこれは夢か。
『そこから説明しないとだめか、君は脱水と熱中症死んだんだけど私が使える魂を探しているというと君を含め君の世界の神が3つほど魂を譲ってくれてね、他の二つは魂の浄化を済ませ精霊王と魔王に役割を与えて転生済みさ、後は神として私の力を管理するものとドラゴンとして圧倒的存在になり畏怖されるものがある。神なら魂を浄化して役割を与えて送り出すが、ドラゴンを選ぶなら世界を壊そうとしない限り自由だし魂を浄化しなくてもかまわないと思ってね。ああ、魂の浄化は、記憶を消すことだと思っていいよ。』
熱中症で死んだとか間抜けにもほどがあるは、問答無用で転生されなくてラッキイだったのか、ドラゴンなら記憶を持っていけるみたいだし、いや神なら目の前の神からして人型だろうけどドラゴンだと料理とか文化的に生きられそうにないし記憶があってもつらいだけのような、でも記憶がないともうそれは別人なわけで、しかも役割もあって自由はなさそうだし、混乱してきた。
『魔法があるしドラゴンは魔法が使えるから人型にもなれるぞ』
それならドラゴン一択だな、って俺声に出してないよね?
『魂だけの状態だから思考がもれて伝わってきてるだけだ。記憶ありでドラゴンだな必要最低限の情報はドラゴンの肉体に刻んでおく、早速いって来い、お前が神を選ばなかったから神は不在だが私の力は世界に満ちているから干渉するときは注意しろよ』
ふっと意識がしこで途切れた。