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もう未完成は嫌だ

完成ボタンを押すはずだった。

その画面は、真っ赤なエラーで埋まっていた。

「……またかよ」


高校三年の冬。

俺と優奈が作っていたゲームは、提出三日前に壊れた。

バックアップは不完全。

時間は足りない。


そして俺は――諦めた。

あのときの優奈の顔を、今でも覚えている。

悔しそうで、泣きそうで、それでも笑っていた。

「仕方ないよね」

仕方なくなんてなかった。

未完成のまま終わったあの作品は、俺の中にずっと残っている。

だから誓った。



もう、未完成では終わらせない。

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