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朧々一夜  作者: 菜箸
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風船

こんな夢を見た。


私は博覧会に来ていた。

私の性質上、特段芸術に関するものに興味は持たなかったが、とにかく博覧会に来ていた。

そこには欧米風の洋服と金縁眼鏡の男が幾らかあって、彼らは一つの展示を熱心に観察していた。

私は純粋な興味でその展示を確認しにいくとそこには一つの赤い風船があった。なんだ、ただの風船じゃないかと思った矢先に、隣の男が、これは頗る良い、と言った。洋服がそう言うのならそうかもしれないと思った。続けて向かいの男が、この様はこれだけの内に別乾坤を建立していると言った。なるほど、金縁眼鏡が言うならそうなんだろうと思った。


そこに突然貧しい格好をした男児が現れて、例の風船を指差しながら、あ僕の風船だ、と言った。その時、男たちの風船は軽い音を立てて割れてしまった。


それに男たちは呆然として、ついには、男たちの洋服も金縁眼鏡も安いものに見えた。

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